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自衛隊の「とっても卑怯な」装備品 「おおきなおともだち」を魅了
「自衛隊は次から次へと卑怯な装備品を採用しているぞ! これに心を奪われないちびっ子はいないだろ」。こんなつぶやきとともにツイートされた写真が、注目されています。
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「自衛隊は次から次へと卑怯な装備品を採用しているぞ! これに心を奪われないちびっ子はいないだろ」。こんなつぶやきとともにツイートされた写真が、注目されています。
「自衛隊は次から次へと卑怯な装備品を採用しているぞ! これに心を奪われないちびっ子はいないだろ」。こんなつぶやきとともにツイートされた写真が、注目されています。
自衛隊は次から次へと卑怯な装備品を採用しているぞ!これに心を奪われないちびっ子はいないだろ pic.twitter.com/JOTWSefU2c
— A田 (@starsa1125) 2016年4月10日
写真は、陸上自衛隊滝ケ原駐屯地(静岡県御殿場市)の創立記念イベントを訪れた「A田」さんが撮影した「装甲車」です。でも戦闘で活躍する装備品ではありません。空気を入れて膨らませるタイプの「エアスライダー」と呼ばれる滑り台です。
これに対し、ツイッター上では
「おおきなおともだちも大よろこび」
「チビッコの手前、我々オトナは遊べないなんて、自衛隊は鬼畜の集団かチクショウ!(笑)」
「オッサンホイホイ」
といった反応が。どうやらオトナの心もくすぐったようです。
投稿は7000以上のリツイートを集め、大きく盛り上がりました。
一方、「突風が吹いて倒れるやつじゃないの?」と心配するコメントも。
エアスライダーは3月に神奈川県小田原市で風で横転し、台上にいた子ら男女11人がけがをする事故が起きました。事故を思い出した人も多かったのではないかと思います。
しかし、装甲車のエアスライダー、さすがは国民の安全を守る自衛隊が使っているだけあります。取材を進めたところ、想像以上のスペックが判明しました。
エアスライダーをつくっているのは、岐阜県のとあるメーカーです。スキー場でつかうそりや動物の形をしたエアスライダーをつくり、レンタルしていますが、10年ほど前から自衛隊にイベントで戦車や飛行機などのエアスライダーを貸し出すようになり、いまでは全国約30カ所の自衛隊施設で活躍しているそうです。
滝ケ原駐屯地で使われたのは「96式装輪装甲車」を模したもの。高さ4メートル、幅6メートル、長さ11.5メートルで、重さはなんと、1.3トンあります。そのうち、おもりが800キロ。小田原の事故で使われていたエアスライダーの場合、大きさはそれほど変わらないのですが、おもりが200キロだったことを考えると、かなりの重装備とわかります。事故をうけ、滝ケ原駐屯地で使った際は、重さを15%増しにしたとのこと。
「自衛隊の場合は、特に安全性について要求が厳しい。事故はぜったいに起こさない信念を持っているけど、コストがあがるので、せめぎあいだね」とメーカーの社長。風向きによってスライダーの向きを変えたり、風の強さを予測して配置するスタッフの数を変えたりと、ハード面以外でも工夫をしているそうです。
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