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伊藤理佐が初エッセー 子どもネタは夫・吉田戦車と「奪い合い」
初のエッセー本に挑戦した伊藤理佐さん。何げない日常から「クスッ」とするエピソードを見つける選球眼を、エッセー本でもいかんなく発揮しています。
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初のエッセー本に挑戦した伊藤理佐さん。何げない日常から「クスッ」とするエピソードを見つける選球眼を、エッセー本でもいかんなく発揮しています。
子どもネタを吉田戦車さんと奪い合い、ドリフ話に思わず熱がこもる。『ステキな奥さん ぶはっ』で初のエッセー本に挑戦した、漫画家の伊藤理佐さん。何げない日常から、「クスッ」とするエピソードを見つける選球眼をいかんなく発揮しています。「父を売り(ネタにし)、故郷を売り、結婚とか子どもも売っている」と笑う伊藤さんに、エッセー本への思いを聞きました。
――新聞連載をまとめた今回のエッセー本。どんな時にネタが見つかりますか?
落ちているのを拾っている感じですね。生んでいる感じがしない。拾って「あらら、ちょっと水で薄めたら、のびるかな」みたいに、エッセーにしています。
旅行に行っても落ちてないんですよね。お金かけているのに。日常の気づきって言うと格好良く聞こえますけど、幼稚園とか道ばたとか、そういうところに落ちています。
――夫で漫画家の吉田戦車さんも育児をテーマに描いています
奪い合いですよ、子どものネタは。「いま、子どもが面白いこと言った!」となったら、ばっとメモを取る。我が家は先にメモをした方が勝ちっていう約束があるんです。
事件は台所で起きますから。私のメモは階段、吉田は押し入れにあるので、メモまで走ります。でも、吉田は「おれ、うんこ、しっこは書かない。おまえにくれてやる」とか言うんです。「へいへい、喜んで!」ってもらっています。
――タオルのタイプを「フワフワ」と「ウスウス」に分けた回は評判になりました
みんなタオル好きだなって、感動しちゃいました。そんなにタオルで思うことがあるんだって、びっくりしちゃって。
――ドリフネタもよく登場します
書いてて楽しいのは、ドリフですね。自分が、こんなにドリフが好きだったのかって。書いてて初めて気づいたくらいです。
――文章を書く時、気をつけていることは
文字だとちょっと賢いことを言おうとする自分がいて。かしこまらないようにしています。漫画では辞書は使わないって決めていて。エッセーも同じですね。意味がわからない言葉は使わないようにしています。
――エッセーのイラストはどのように描いていますか?
イラストでも一発、面白いことを言いたいと思ってい描いています。でも、オチをイラストにしてもダメで。エッセーなんで。まず文章を担当の編集者さんに送って、その後に絵を描きます。編集者さんに文章の感想を言ってもらって、ぱぱっと描いています。おまけという気持ちですね。
――吉田戦車さんのエッセーへの感想は?
吉田の運転が下手、という話を書いたんですけど。あんまり反応はなかったですね。でも、読んでくれていて。「わりと面白い」とか言ってくれます。まあ、その時、お酒を飲みたかっただけかもしれないんですけどね(笑)
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