お金と仕事
ホンダの原寸大ペーパークラフトが超難しい!3年経っても完成ゼロ…
ホンダが自社HPで公開している原寸大「N-ONE」ペーパークラフトは想像を超える難しさ。公開して3年近くになりますが、実車の発表会でホンダが制作した以外に、完成できた人はいないようです。
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ホンダが自社HPで公開している原寸大「N-ONE」ペーパークラフトは想像を超える難しさ。公開して3年近くになりますが、実車の発表会でホンダが制作した以外に、完成できた人はいないようです。
自社製品のPRを目的に、ホームページ上でペーパークラフトの展開図を公表する企業が増えています。子どもからお年寄りまで作れる簡単なものが多いですが、ホンダが公開している原寸大「N-ONE」ペーパークラフトは想像を超える難しさ。公開して3年近くになりますが、実車の発表会でホンダが制作した以外に、完成できた人はいないようです。
ホンダの名車「N360」(1967年発売)をモチーフに開発された軽自動車「N-ONE」は2012年11月に登場。1/1サイズのペーパークラフトの展開図はその年12月から特設サイト上で公開されています。
組み立てると全長3.395m、全幅1.475m、全高1.605m……。「ペーパークラフトの常識を変える原寸大モデル!」と紹介されています。「組み立てにはかなりの時間がかかります」「事前に、制作およびディスプレイするスペースをご確認ください」との注意書きも。
注意事項の説明はサイト上で入手できる「説明書」の中でも続きます。ここでは表現が一段と厳しくなります。
「組立には相当な困難が予想されます。『それでもつくってみよう』という方のみ、製作にトライしてください」
「組立には相当の時間と労力がかかります。(大人5人、1日7時間で、10日程度かかります。)」
そして最後にもう一度。
「軽い気持ちでの製作はおひかえください」
全部で419パーツにもなるというクラフトペーパー。いったい、これを完成させた人はいるのでしょうか? ホンダ広報部に確認しました。
まず、ホンダ広報部によると、展開図はこの3年間で5006回ダウンロードされたそうです。英語版でも170回のダウンロード数。しかし、担当者が日頃からネットなどで調べていても「完成できた」という情報は見つかっていないのが現状だそうです。
「N-ONE発表会で披露するためにペーパークラフトの専門家に作ってもらいましたが、それでも大人4人とちょっとの人数が必要で、大きな倉庫を借りた上で10日間もかかりました。印刷も普通のプリンターではできないので、一般の方にはなかなか手が出しにくいのかもしれません」と担当者は話しています。
そんな異常に難しいペーパークラフトですが、最後に、これから挑戦しようという人に向けたメッセージをホンダ広報部からもらいました。
「メーカーだけでなく、ユーザーもものづくりをする時代。Hondaのモノづくりに対する想いに触発されて、ユーザーの中からチャレンジしてくださる方がいたら嬉しいです」
JR西日本やヤマハ、全日空なども鉄道車両・バイク・飛行機といったペーパークラフトの展開図を公開しています。
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