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花火でビクッ? 迷い犬、8月に増加 光や音に反応 雷も要注意

8月は最も多く迷い犬が発生する月です。全国各地の保健所などでも、夏場の迷い犬について注意を呼びかけています。

雷に驚いて警察に保護された雑種か柴犬とみられる犬=2012年7月20日、京都府八幡市
雷に驚いて警察に保護された雑種か柴犬とみられる犬=2012年7月20日、京都府八幡市

目次

 いよいよ夏本番。ペット保険を手がける会社の調査によると、8月は最も多く迷い犬が発生する月です。全国各地の保健所なども、夏場の迷い犬について注意を呼びかけています。なぜ8月に多いのか? 原因とみられるのは「花火」や「落雷」です。今週末の隅田川花火大会をはじめ、各地で花火大会が開かれる季節。犬を飼っている方はご注意ください。

東京スカイツリーに落雷した瞬間=2013年8月21日
東京スカイツリーに落雷した瞬間=2013年8月21日 出典: 朝日新聞

ペット保険を手がける会社が調査

 迷い犬に関する調査を実施したのは「アニコム損害保険」。2011年4月1日~2015年3月31日に同社の「迷子捜索サポートサービス」に寄せられた捜索依頼の情報154件を月別に集計したところ、8月が19件で最も多くなりました。

 迷子になった原因の上位は、「散歩中にリードが外れた」(13件)、「花火・雷の音に驚いて逃げてしまった」(11件)、「玄関のドア(窓)を開けていたら、外に出てしまった」(8件)の順でした。

 アニコム損害保険の広報担当者は「昨年3月末時点では花火・雷の音で逃げたケースが最多でした。これからの季節、雷や花火の大きな音に驚いて逃げ出してしまったというケースが多くなるので、犬の飼い主は十分な注意が必要です」と話します。

大阪空港の滑走路付近で落雷があり、ごう音がとどろいた=2012年8月17日
大阪空港の滑走路付近で落雷があり、ごう音がとどろいた=2012年8月17日 出典: 朝日新聞

保健所なども注意喚起

 各地の保健所なども注意喚起をしています。

 岡山市保健所によると、昨年1年間のうち、犬の捜索依頼件数が最も多かったのは8月で34件。次に多かったのが4月の22件なのでダントツに多かったそうです。

 理由については「詳しい内訳はわかりませんが、雷が多いことや、夏休みで子どもが散歩させる機会が増えて、不注意から逃がしてしまうこと、暑さからドアを開けることが増え、室内で飼っていた犬が逃げてしまうことなどが考えられます」と話します。

 熊本県はホームページ上で「雷雨の日、花火大会の日はご注意を」と呼びかけています。健康危機管理課によると、毎年、梅雨の時期や花火大会の翌日は、飼い犬が県保健所や熊本市動物愛護センターに多く保護されるといいます。

 今年に入ってからも、4月以降に雷が原因とみられる迷い犬の保護が数件あり、雷の翌日に路上で犬が死んでいたこともあったそうです。

 熊本県八代市で開催される「やつしろ全国花火競技大会」の後も、迷い犬が増えますが、昨年は「飼い犬が逃げた」という連絡は2件のみでした。健康危機管理課は「例年、ホームページやラジオで注意喚起しており、浸透してきた結果ではないでしょうか」とみています。

関連リンク:熊本県のホームページ「雷雨の日、花火大会の日はご注意を」
京都で警察に保護された犬。雷で逃げ出したとみられる=2012年7月13日撮影
京都で警察に保護された犬。雷で逃げ出したとみられる=2012年7月13日撮影 出典: 朝日新聞

「雷恐怖症」という病気

 なぜ、雷や花火に驚いて逃げてしまうのか? 横浜の兵藤動物病院の獣医師・兵藤哲夫さんによると「雷恐怖症」という病気が考えられるそうです。

 雷などの光や音などに反応してパニックになる病気で、重症化すると嘔吐や失禁といった症状が出ます。原因については、光に驚く、気圧の変化に反応する、といったことが考えられますが、詳しくわかっていないそうです。

琵琶湖上に打ち上がる花火=2014年8月8日、大津市柳が崎
琵琶湖上に打ち上がる花火=2014年8月8日、大津市柳が崎 出典: 朝日新聞

 オス・メス、犬種による違いは特になく、何度も経験することで慣れる犬もいれば、逆に恐怖心が増幅されて発症する犬もいるといいます。対処法として、雷や花火の音をCDなどで聞かせるという方法があるそうですが、兵藤さんは「実感として、あまり効果はありません」。精神を安定させる薬を処方することもあるそうです。

 「雷や花火に飼い主がおびえると犬もおびえてしまいます。犬小屋などに閉じ込めるのも逆効果になることがあります。花火大会は人間にとっては楽しいイベントですが、犬にとっては苦痛です。一緒に連れて行くのは避けた方がいいですよ」と兵藤さんは話します。

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