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花燃ゆ、夫同士がバトル? 150年前の手紙発見 久坂が小田村に…
NHK大河ドラマ「花燃ゆ」で、井上真央さん演じる文(ふみ)の最初の夫、久坂玄瑞が、2番目の夫、小田村文助にあてた手紙が見つかりました。
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NHK大河ドラマ「花燃ゆ」で、井上真央さん演じる文(ふみ)の最初の夫、久坂玄瑞が、2番目の夫、小田村文助にあてた手紙が見つかりました。
NHK大河ドラマ「花燃ゆ」で、井上真央さん演じる文(ふみ)の最初の夫、久坂玄瑞が、2番目の夫、小田村文助にあてた手紙が見つかりました。手紙では、儒者になることに反発する小田村を、久坂が説得する内容が書かれていました。
久坂玄瑞は吉田松陰が主宰した松下村塾の塾生で、松陰の妹、文の夫です。久坂が1864(元治元)年の禁門の変で自刃した後、文は小田村文助(伊之助から改名、のちの初代群馬県令楫取素彦〈かとりもとひこ〉)と再婚しました。ドラマでは、久坂を東出昌大さん、小田村を大沢たかおさんが演じています。
書簡は今年2月に大阪府泉大津市内の旧家から見つかりました。1862(文久2)年10月21日に久坂から小田村にあてられたもので、昭和初期に収集された可能性が高いそうです。
文久2年10月10日、久坂の功績を認めた長州藩は「身柄一代医業を免じ需役に列する」(医師の身分をとき、儒者とする)と決定しました。しかし、儒教を研究する儒者の腐敗を嘆いた久坂はこれを拒否したことが別の資料で分かっています。
泉大津市によると、儒役を受けるよう説得する小田村に対し、久坂が書簡の中で「御補察之次第」(間違ってはいない)と記したと考えられるそうです。
書簡の後半部分では、同年10月20日に小田村が藩の使者として「長府・岩国」(現在の岩国市)へ遣わされたことに、「如何之御都合ニ候や」(どういう理由なのか)と近況を尋ねています。
泉大津市によると、戦災でほぼ焼失した「楫取家文書」(1931年発刊、日本史籍協会)にも掲載されていない新発見の文書になるそうです。