話題
平昌五輪の姫は? 上位を狙う宮原 成長が楽しみ、女子フィギュア
3月25日から中国・上海で始まる世界フィギュアスケート選手権が始まります。3年後の韓国・平昌五輪の舞台に立つのは誰か。成長が楽しみな日本女子フィギュア陣。現在のトップ選手の実力を松竹梅に分けてみると・・・
話題
3月25日から中国・上海で始まる世界フィギュアスケート選手権が始まります。3年後の韓国・平昌五輪の舞台に立つのは誰か。成長が楽しみな日本女子フィギュア陣。現在のトップ選手の実力を松竹梅に分けてみると・・・
3月25日から中国・上海で世界フィギュアスケート選手権が始まります。3年後の韓国・平昌五輪の舞台に立つのは誰か。成長が楽しみな日本女子フィギュア陣。現在のトップ選手の実力を松竹梅に分けてみると・・・
宮原知子、本郷理華、樋口新葉、村上佳菜子
永井優香、坂本花織、加藤利緒菜、木原万莉子、三原舞依、中塩美悠、今井遥、大庭雅、新田谷凜、松田悠良
青木祐奈、本田真凜
全日本女王の宮原知子(16)。着実に点を積んでいける確かな技術と、手足の先まで意識された表現で魅了する。後半に高難易度のジャンプを決める勝負師としての顔も。世界選手権でどこまでトップに食い込めるか注目だ。
長い手足を生かしダイナミックな演技を披露する本郷理華(18)。14年全日本選手権2位、15年四大陸選手権3位と実績を積んでいる。鈴木明子さん指導のもと、どこまで表現力を増していくのか楽しみだ。
15年世界ジュニア3位の樋口新葉(14)。リンクを駆けるスピード、高さと幅のあるパワフルなジャンプは圧巻。15年全国中学校大会フリーでは演技中に予定を変更し後半に3Lz(ルッツ)-3T-2T(トウループ)を成功させる強心臓ぶりを見せつけた。3Aにも意欲。表現力も伸びれば怖いモノなし。
観客やジャッジを引きつける踊りのセンスは抜群。「魅せられる」スケーターとして成長を続ける村上佳菜子(20)。厳しいジャンプ判定にめげず、満足した演技をした後の「カナコ・スマイル」が見られる日を心待ちにしている。
樋口に続くジュニアの筆頭は、15年世界ジュニア7位の永井優香(16)。高さのある3T-3T、美しいポジションのスピンなど優雅な演技で魅了する。連続3回転の種類が増えればトップ3もかたい。
2人の神戸っ子、坂本花織(14)と三原舞依(15)は3F-3Tをはじめ、ジャンプの成功率の高さが強み。坂本は15年世界ジュニア6位、三原は15年国体(少年)優勝と結果を残している。手足の使い方や技と技のつなぎの表現が伸びればトップと戦える。
演技力で成長中なのが新田谷凜(17)と松田悠良(16)の愛知勢。柔らかな身のこなしが目を引く新田谷はジャンプ以外でも点が取れるように、松田も大人っぽい曲を滑れるようになった。さらなる向上に期待だ。
15年高校総体優勝の中塩美悠(18)は、女優ばりの目線や表情、手の動きで観客を引き込む。難易度の高いジャンプが加われば上位を狙える。
芯の強さと美しさを兼ね備えた木原万莉子(17)は指先まで神経が行き届いた上品な滑り、技と技のつなぎの姿勢が光る。中学1年の夏、「大腿骨頭すべり症」になり、車いすの生活をへて12-13年シーズンに本格的に競技復帰。文武両道を貫き、「表彰台」という次のステージを目指す。演技後半に高難度の連続ジャンプを決める力もある。成功を積み重ねていけば目標にぐっと近づく。
14年NHK杯で5位に入った加藤利緒菜(17)は流れのある着氷と柔軟性を生かしたスピードあるビールマンスピンが持ち味。加藤自身も「試合ごとに波がある」と課題を挙げる。演技が安定すればトップ入りも可能だ。
村上と競ってきた今井遥(21)や15年国体(成年)優勝の大庭雅(19)も忘れてはいけない。今井は新潟に拠点を移し、練習に集中できる環境を手に入れた。ジャンプを確実にし、しっとりと美しく舞う今井の魅力を存分に引き出してほしい。大庭は短い助走から決まるキレのあるジャンプと伸びやかな演技で観客の心をつかむ。技が確実に決まれば有力候補として名乗りを上げるだろう。
わずか13歳ながら「ポスト真央」と、将来を期待されるのが本田真凜と青木祐奈だ。荒川静香さんに憧れる青木は超難度級の3Lz-3Lo(ループ)や3S(サルコー)-3Loを軽々と決める。ホームリンクは建て替え中で、横浜市内の仮設リンクや都内のリンクを転々としながら練習している。
本田は表現力で一歩リード。跳び上がりにクセがなく着氷後もきれいに流れるジャンプが特長。3Lz-3T、3F(フリップ)―3T、3S-3Tなど連続ジャンプが多彩。15年全国中学校大会で挑戦する予定だった3F-3Loの成功が楽しみだ。