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8.6秒バズーカー、一発屋覆す秘策 藤崎マーケットが授けた教え

YouTubeから人気に火がついた8.6秒バズーカー(ハチロク)。人気急上昇の一方、早くも「一発屋」の影も。そんな2人に、藤崎マーケットから、貴重なアドバイスが…

8.6秒バズーカーの2人、はまやねん(左)と田中シングル
8.6秒バズーカーの2人、はまやねん(左)と田中シングル 出典: 朝日新聞

目次

 8.6秒バズーカー(ハチロク)は、芸歴1年目ながら、YouTubeから人気に火がついた期待の新人です。一方で、謎の言葉「ラッスンゴレライ」を叫ぶネタには、早くも「一発屋」の影が忍び寄ります。そんな2人に、リズムネタでの苦い経験を持つ藤崎マーケットが、貴重なアドバイスを授けました。

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謎の言葉「ラッスンゴレライ」

 ハチロクは、大阪府吹田市出身の2人組です。吉本興業のNSC大阪在籍中に田中シングル(24)が相方のはまやねん(23)を笑わせようと、ヘンな踊りをしながら意味のない「ラッスンゴレライ」と言い出したのが始まりです。

YouTubeで中高生から人気

 YouTubeの再生回数がぐんぐん伸び、ネットを介して中高生らから人気を集めたのをきっかけに、今年のブレーク候補を探す番組に出演。吉本側もDVD発売と単独ライブ開催を決めるなど矢継ぎ早に仕掛けて、知名度が急上昇しています。

軽いノリでデビュー、今は「消えたくない」

 はまやねんは、「まあ、どうにかなるやろう」と楽天家。一方の田中は、将来を慎重に考える繊細な一面を持っています。当初はテレビで人気者になって稼いだら別の仕事に進めばいいと、軽いノリでしたが、今は「消えたくない」という新しい感情が芽生えてきたそうです。

 ブレークしたネタのインパクトが強い2人だけに、一発屋になってしまわないか、早くも心配の声が出ています。ハチロクを同じリズムネタ「ラララライ体操」で売れた藤崎マーケット。その時は、「ラララライ体操」以外のネタは許されず、飽きられたころには過去の芸人だと思われてしまった苦い経験があります。

藤崎マーケット「漫才をせい」

 2月上旬に大阪であったハチロク単独ライブの会見で司会をつとめた藤崎マーケットは、「1本だけでいい、漫才をせい」と迫りました。芸の幅を広げることで、一発屋で消費されないための貴重なアドバイスでした。

 実際、藤崎マーケットは「ラララライ体操」ブームの後に一時、解散の危機に直面しましたが、漫才の芸を磨き復活。2014年3月にあった第3回ytv漫才新人賞決定戦で優勝しました。

お笑いコンビ「藤崎マーケット」の2人。手前が田崎佑一、奥が藤原時=2008年3月、東京都内で、蛭田真平撮影
お笑いコンビ「藤崎マーケット」の2人。手前が田崎佑一、奥が藤原時=2008年3月、東京都内で、蛭田真平撮影

一発屋で終わるか…正念場

 藤崎マーケットの貴重なアドバイスに、ハチロクも「やります!」と力強く応じました。3月中旬にある「大阪よしもと漫才博覧会」で、「ラッスンゴレライ」以外のネタも考えているそうです。

 ハチロクの田中は「変な知識をつけすぎて、ちゃんとウケるようにしようとすると面白くなくなるんです。子どもの発想力には勝てません」と話しています。2人とって、一発屋で終わるかどうか。ここからが正念場のようです。

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