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カップ焼きそば「一平ちゃん」20年 新参者がもたらしたマヨの衝撃
「一平ちゃん夜店の焼そば」が2月20日で、発売から20年となります。からしマヨネーズという「飛び道具」で参入した新参者が、いまやカップ焼きそばの定番となりました。
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「一平ちゃん夜店の焼そば」が2月20日で、発売から20年となります。からしマヨネーズという「飛び道具」で参入した新参者が、いまやカップ焼きそばの定番となりました。
明星食品のカップ焼きそば「一平ちゃん夜店の焼そば」が2月20日で、発売から20年となります。からしマヨネーズという「飛び道具」で参入した新参者が、いまやカップ焼きそばの定番となりました。
「ありがとう!20周年」。カップのふたにアニバーサリーイヤーをうたって、明星食品は新製品を続けざまに投入しています。第1弾の「ハラペーニョ&チリ・チーズ味」に続き、3月16日には「タイ風グリーンカレー味」を発売します。エスニック路線でも、もちろんマヨネーズの小袋は添付されています。
明星食品によると、「一平ちゃん」という商品名は、もともと1993年のカップラーメンが先行。「平成の時代で1番に」という願いを込めたそうです。その2年後、カップ焼きそばが発売されました。
カップ焼きそばで3強と称されてきたのが、「焼そばU.F.O.」(日清食品)、「ペヤングソースやきそば」(まるか食品)、そして一平ちゃんです。ところが、この三つのなかで一平ちゃんはかなりの「新顔」です。
ペヤングは1975年、UFOは1976年に発売され、確固たる定番商品となりました。一平ちゃんの登場は、遅れること約20年。あっさり系のペヤング、濃厚なUFOと色分けがはっきりした両巨頭に、からしマヨネーズという武器で差別化に成功しました。
1990年代という時代にさかのぼってみると、「マヨラー」という言葉が登場するほど、若者の間でマヨネーズブームでした。ブームを伝えた当時の新聞記事にも、カルビー「かっぱえびせん」のマヨネーズ味などと一緒に紹介されていました。
しかし、一平ちゃんは一過性の人気にとどまらず、定番となりました。
その人気の要因について語っているのが、日常グルメのうんちくで人気のマンガ「めしばな刑事タチバナ」(徳間書店)です。第3巻の「カップ焼きそば選手権 」で、2強の牙城を崩した一平ちゃんの魅力を「中毒」と評しています。焼きそばとマヨネーズという異色の組み合わせに違和感を覚える人も多い一方で、やみつきになってしまうファンの気持ちを代弁しています。
2010年にはマヨネーズの小袋に「マヨビーム・ノズル」を搭載。マヨネーズを細く、全体にかけられるようになりました。
同社の公式サイト(http://www.myojofoods.co.jp/ippei-yomise/hyakkei/)ではマヨビームの作品が見られます。
そんな一平ちゃんですが、3年前からはラインアップを積極的に広げています。「わさびマヨ醬油味」「明太子味」などを続々と投入しています。ライバルのUFOも「チーズペペロンチーノ風」など変わった味を売り出しており、業界全体で「味の多様化」が進んでいるようです。
ペヤングの販売中止が続き、どことなく沈んだムードのカップ焼きそば業界ですが、これからも手軽にお腹を満たしてくれる身近な存在であって欲しいものです。