お金と仕事
iPhoneが輸送中に消える… 中国向け、月100件ほど調査依頼
「iPhone」や「iPad」を、日本から中国へ国際スピード郵便で送ったところ、届かなかったり、中身を抜き取られたりといったケースが起きています。
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「iPhone」や「iPad」を、日本から中国へ国際スピード郵便で送ったところ、届かなかったり、中身を抜き取られたりといったケースが起きています。
米アップルのスマホ「iPhone」やタブレット「iPad」を、日本から中国へ「国際スピード郵便」(EMS=Express Mail Service)で送ったところ、届かなかったり、中身を抜き取られたりといったケースが起きています。日本郵便は、盗難や紛失に備えて追加料金を払って保険に入るよう呼びかけています。
日本郵便によると昨年9月以降、月100件程度のペースで調査依頼が寄せられているそうで、どこかで盗まれている可能性が高いようです。
iPhone6が日本で発売されたのが昨年9月。その直後から毎月多くの調査依頼が寄せられていることになります。
EMSは中国郵政と共同で配達しています。調査依頼を受けた日本郵政が配達記録を調べたところ、国内で盗難や紛失した形跡はなかったといい、中国国内で消えた可能性が高いようです。また、調査の結果、盗難や紛失が特定されたケースは、今のところないそうです。
こうした事態を受けて日本郵便は、保険を付けることを呼びかけています。EMSは前もって一定の追加料金を払えば、中身が無事に届かなかった場合などに賠償を受けられます。
iPhoneなど個別の商品名を挙げての呼びかけは異例だそうです。
なぜ、こんなに多くの調査依頼が届くほど、アップル製品が中国へ送られているのでしょうか?
中国でもiPhone6は販売されていますが、日中の価格差や最近の円安傾向で「日本で購入した方が割安」と考えて送っている人がいる可能性があります。
昨年9月19日、日本でiPhone6が発売されたときの「アップルストア表参道」では行列に中国人の姿が目立ち、話題になりました。このときは、まだ中国での発売が決まっていなかったため、転売目的で並んだ人が多かったようです。
EMSの盗難・紛失に関する保険は、内容品の価格が2万円以下なら無料で、それ以上は2万円ごとに50円の追加料金を支払うことで上限額を引き上げることができます(最高200万円)。内容品の価格が10万円の場合の追加料金は200円です。