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ノーベル賞の中村修二氏、「アメリカの市民権」を取った理由を語る

ノーベル物理学賞の中村修二氏は日本人なのか、市民権を取得した米国人なのか-。ちょっとした議論が巻き起こりましたが、中村氏本人が市民権の取得理由を明かしてくれました。

インタビューに答えるノーベル物理学賞の受賞が決まった中村修二氏=10月17日、東京都新宿区、関田航撮影
インタビューに答えるノーベル物理学賞の受賞が決まった中村修二氏=10月17日、東京都新宿区、関田航撮影 出典: 朝日新聞デジタル
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 ノーベル物理学賞の受賞が決まった中村修二・米カリフォルニア大サンタバーバラ校教授(60)は日本人なのか、市民権を取得した米国人なのか---。受賞が報じられた当初、ちょっとした話題になりましたが、中村氏本人が朝日新聞のインタビューで市民権の取得理由を明かしてくれました。

インタビューに応じる中村修二氏。「米国の市民権」について語るのは2分28秒あたりから=関田航撮影 出典: 朝日新聞デジタル

 「アメリカの大学教授のする仕事は、研究費を集めることなんですよ。大学は1円(ドル)も出さない、自分で全部現金をとってこないといけない。学生にも給料をやらなきゃいけない。私のところだと年間1億円要るんですけどね、全部自分で集めないといけない。

 で、その研究費の半分以上はだいたい軍から来るんですよ。それで、軍のお金をもらう人はアメリカのシチズンシップ(市民権)ないとお金もらえないんですよ。軍は機密でしょ?(支給の対象が)アメリカ人だけなんですよ。

 アメリカ人以外のパスポートの人は全部排除されるんですよ、お金もできない、研究もできない。だから(米国で)大学教授として生きるためにはアメリカのシチズンシップもってないとダメなんですよ。取ってないと研究費も集まらないし、研究もできないから。だから、そういう意味で2005、6年ごろに(米国市民権を)取ったんですよ」

青色の発光ダイオード=名古屋大提供
青色の発光ダイオード=名古屋大提供 出典: 朝日新聞


 ・・・ということで、つまるところ、ノーベル賞の栄誉が日米のどちらの国に属するかを決めるために中村氏の帰属を論じるのは、あまり意味がないのかもしれません。
 どうしたら優秀な研究者に日本で働いてもらえるかという課題はありますが、中村氏の場合は「大切な研究を米国で続けるためには市民権が必要だった」、ひとまずそういう理解でいいのではないでしょうか。

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