MENU CLOSE

話題

【ノーベル賞】青色LEDの納骨堂がすごい! 野菜栽培、安眠照明も

赤崎勇氏、天野浩氏、中村修二氏の日本人3人ノーベル物理学賞で注目された青色の発光ダイオード(LED)の技術は、様々な場面で使われています。野菜の室内栽培から、納骨堂、水族館の水槽まで。あらゆる場所で活躍中です。

青色LEDが輝く納骨堂=名古屋市中区大須の万松寺
青色LEDが輝く納骨堂=名古屋市中区大須の万松寺 出典: 朝日新聞

赤崎勇氏、天野浩氏、中村修二氏の日本人3人ノーベル物理学賞で注目された青色LEDの技術は、様々な場面で活躍しています。野菜の室内栽培から、納骨堂、水族館の水槽まで。以外なところでも使われているようです。

【PR】「あの時、学校でR-1飲んでたね」
関連記事

【動画】歌舞伎座照明にもLED

収穫前に青色LED 栄養価アップ

千葉大学園芸学研究科の植物工場での研究では、収穫直前のレタスに青色LEDをあてると、蛍光灯で育てた時よりも、抗酸化作用がある成分が2倍になったそうです。後藤英司教授(植物環境工学)は、「植物にとってストレスの多い状況にすると、特定の成分が増えるようだ」と話しています。

レタスに青色LEDをあてると、栄養価がアップしたそうです
レタスに青色LEDをあてると、栄養価がアップしたそうです 出典:imasia
赤色LEDで照らし、一定の温度で30日間栽培したリーフレタスに、収穫直前の2日間だけ青色LEDをあてる。すると、抗酸化作用があるアントシアニンというポリフェノールの一種が、太陽光で育てるよりも増える。蛍光灯で育てた場合と比べると、2倍以上になるという。
2010年8月17日:植物工場、人工光で進化 薬効成分倍増、イモの水耕栽培も [朝日新聞紙面]

青色と赤色組み合わせて生育改善

昭和電工は、植物工場で野菜を高速栽培する新しい技術を、山口大学と共同開発しました。LEDの青色光と赤色光を一定の比率で組み合わせると、作物の生育が良くなりました。。リーフレタスなら栽培期間を通常の3週間から2週間に短くできるそうです。

植物工場では、LEDの青色光と赤色光を一定の比率で組み合わせると、作物の生育がよくなる。昭和電工は、野菜を最も効率よく栽培できるLEDチップを開発。さらに山口大農学部の執行(しぎょう)正義教授との共同研究で、野菜の生育段階に応じて青色光と赤色光の比率を変え、生育を早めることに成功した。
2013年2月19日:LED、野菜促成 昭和電工が山口大と開発  [朝日新聞紙面]

納骨堂 SF映画さながらライトアップ

名古屋市・大須の万松寺には青色LEDで輝く納骨堂があります。認証用のICカードをかざして入ると、参拝先の遺骨入りの引き出しが金色に。「納骨堂の暗いイメージを変え、女性に受け入れられるものを考えた」そうです。

青色LEDが輝く納骨堂=名古屋市中区大須の万松寺
青色LEDが輝く納骨堂=名古屋市中区大須の万松寺 出典: 朝日新聞
2千基あるガラスの納骨壇が、青色LEDの光で輝く。SF映画さながらの納骨堂「水晶殿」があるのは名古屋市・大須の万松寺。戦国武将・織田信長の父、信秀が開いた寺だ。
2012年11月5日:ハイテク納骨堂 トヨタ系の倉庫技術を応用 [朝日新聞紙面から]

イワシの水槽照らして、大迫力

愛知県美浜町の南知多ビーチランドにある大水槽は、青色LEDが使われています。水銀灯から青色LEDに替えたことで、ウロコが青白く反射して輝く群れを観察できるようになったそうです。

リニューアルされた大水槽。青く光るイワシの群れが見ものだ=2014年10月3日、美浜町奥田の南知多ビーチランド
リニューアルされた大水槽。青く光るイワシの群れが見ものだ=2014年10月3日、美浜町奥田の南知多ビーチランド 出典: 朝日新聞
これまで5千匹いたイワシを倍増。照明も水銀灯から青色LED12灯に替えて水槽上部から照らすことで、ウロコが青白く反射して輝く群れを観察できる。
2014年10月4日:水槽の照明工夫、大迫力のイワシ 南知多ビーチランド [朝日新聞紙面から]

青色調節すると、寝付きよくなった

北川邦行・名古屋大名誉教授と愛知県立大などの研究チームの実験では、青色の強さを調整することで寝付きを良くする照明の研究をしています。コンピューターで青色の成分の強さを自動制御することで、寝付きが改善しました。

何色ものLEDライトを組み合わせた照明。コンピューターで光の量を自動制御する=2013年8月8日、名古屋市千種区
何色ものLEDライトを組み合わせた照明。コンピューターで光の量を自動制御する=2013年8月8日、名古屋市千種区 出典: 朝日新聞
北川邦行・名古屋大名誉教授と愛知県立大などの研究チームは、この青い光の成分に着目。日の出とともに青色の成分を強め、日暮れに合わせて成分を弱める照明機器を作れば、睡眠のリズムを人工的に整える効果があるのではないかと考えた。
2013年8月18日:眠りのリズム整える照明 愛知の企業・研究者、開発 [朝日新聞紙面から]
関連記事

PICKUP PR

PR記事

新着記事

CLOSE

Q 取材リクエストする

取材にご協力頂ける場合はメールアドレスをご記入ください
編集部からご連絡させていただくことがございます