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NARUTO(ナルト)、11月に完結へ 99年からジャンプ掲載
「週刊少年ジャンプ」で1999年から連載中の人気漫画「NARUTO―ナルト―」(作・岸本斉史)が11月10日発売の同誌で完結することが発表されました。単行本の全世界での発行部数が2億部に達した人気作がついに終了します。
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「週刊少年ジャンプ」で1999年から連載中の人気漫画「NARUTO―ナルト―」(作・岸本斉史)が11月10日発売の同誌で完結することが発表されました。単行本の全世界での発行部数が2億部に達した人気作がついに終了します。
「週刊少年ジャンプ」で1999年から連載を続けている人気漫画「NARUTO―ナルト―」(作・岸本斉史)が11月10日発売の同誌で完結する。集英社が6日、発表した。テレビアニメや映画、ゲームにもなり、海外でも屈指の知名度を誇る作品だ。単行本70巻の累計部数は1億3千万部、全世界での発行部数は2億部(いずれも9月現在)に達している。
NARUTOの舞台は、忍者が「軍事力」となっている世界。忍者学校で落ちこぼれだったうずまきナルトが、里一番の忍である「火影(ほかげ)」をめざし、同期のうちはサスケや春野サクラとともに数々の試練を乗り越えて成長していく物語だ。週刊少年ジャンプでは「ONE PIECE」(ワンピース)と並ぶ2大看板作品となっている。
単行本は今年8月現在で70巻まで出ている。これまでに30以上の国・地域で翻訳・発売され、アニメも80以上で放送。「世界で一番人気のある日本の連載マンガ」とされる。フランスでは、コミック作品の人気ランキングで首位の常連だ。
■フランスで人気の日本漫画
(1)NARUTO(ナルト)
(2)ONE PIECE(ワンピース)
(3)FAIRY TAIL(フェアリーテイル)
(4)黒執事
(5)BLEACH(ブリーチ)
(2012年、タイトル別の販売数。仏マンガ批評家・記者協会の調査から)
ナルトは、ニューズウィーク日本版(2006年10月18日号)の「世界が尊敬する日本人100」にも選ばれた。登場人物の衣装を着て楽しむファンも多く、「コスプレ」人気も高い。地域の町おこしイベントでも人気で、徳島県鳴門市では毎年夏の「阿波おどり」のPRポスターにも登場している。
原作者の岸本斉史(まさし)さん(39)は岡山県奈義町出身。2012年夏には映画9作目で初めて、本格的に企画やストーリー、キャラクターデザインを手がけた。この際は、連載の終わらせ方は固まっており、あとは「そこに向かって突っ走っていくだけ」と語っていた。また、「NARUTOを描き始めた当時、僕自身は結婚もしていなくて、ナルトの設定を両親のいないキャラに簡単に決めてしまった。僕が家族を持つようになってくると、ナルトがちょっと可哀想になったというか」として、映画9作目ではナルトの両親への気持ちを描いていた。
NARUTOの当初の設定は妖術ものだったが、術の名前などがわかりにくいため、忍者に変更したという。印を結ぶと「影分身」などの術が発動する。歌舞伎に出てくる架空の忍者「自来也(じらいや)」のイメージが元になったが、こうした忍者のわかりやすさが、忍者好きの海外に受け入れられた大きな要因になっているという。
国内外の芸能人や著名人にもNARUTOのファンは多い。乃木坂46(AKB48兼任)の生駒里奈さん(18)は、NARUTOから多くを学んだとして「一番奥深い」と評している。「仲間との友情や夢が詰まっています。主人公のNARUTOは問題児でしたが、仲間の大切さに気がつき、忍者の長を目指して成長していきます。私もがんばろう、という気持ちにさせてくれます」と語っている。
生駒さんは11月に完結との一報を知ると、公式ブログに「ジャンプ読みながらもうよくわからない精神状態」「11月10日こないでー(´;Д;`)あ。涙。」などと書き込んだ。