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バケツ冷水、高血圧の人は絶対やめて。専門医「最悪、死ぬことも…」
バケツの冷水をかぶる動画をネットに投稿し、次の人を指名する。または１００ドルを寄付する。リレー形式でつながっていくことで筋萎縮性側索硬化症（ＡＬＳ）患者を支援する運動が広がっています。でも、冷水かぶって体は危なくないのか？ 専門医に聞きました。
バケツの冷水をかぶる動画をネットに投稿し、次の人を指名する。または１００ドルを寄付する。リレー形式でつながっていくことで筋萎縮性側索硬化症（ＡＬＳ）患者を支援する運動が広がっています。テレビや新聞もとりあげ、「あの有名人も冷水をかぶった」「次は誰だ」といった盛り上がりぶり。でも、冷水かぶって体は危なくないのか？ 専門医に聞きました。
氷水をかぶるか、寄付をすること――。こんなユニークな手法で、難病の筋萎縮性側索硬化症（ＡＬＳ）患者を支援しようという米国発の活動が、日本でも広がっている。
氷水かぶる動画で難病支援 ｉＰＳ山中氏も…次の人は？：朝日新聞デジタル
ソフトバンクの孫正義社長が２０日朝、東京・汐留の本社でバケツに入った氷水を頭からかぶり、ずぶぬれになった。
孫正義社長も氷水かぶる ＡＬＳ支援動画、ＩＴ界に続々：朝日新聞デジタル
広島大学医学部長の木原康樹・循環器内科教授の話
「あくまで自己責任であり『やるな』とは言えない」と断りながらも、高血圧の人は控えるべきと警告。特に血圧の薬を飲んでいる人、心臓に持病を持っている人はやめた方がいいそうです。
冷水によって瞬間的に体が冷えると血管が一気に収縮し、「おそらく３００近くまで血圧が上がる」とのこと。その結果、不整脈が生じて狭心症を誘発し、心臓が止まってしまったり、脳の破れやすい血管が破れて脳卒中になったりすることが想定されます。これらは「重大な問題に結びつきかねない」とのこと。つまり死にます。
日本人で高血圧な人は４３００万人いるそうで、２～３人に一人は高血圧といえます。だいたいの人はやめた方がよさそうな計算です。自分は健康だと思っている人でも、高血圧を自覚していない人は多く、中年以降は要注意、高齢者は控えるべきとのこと。
でも、やりたい人はどうしたらいいでしょう。
心の準備と素早い着替えが大事
「さあ、今から冷水をかぶるぞ」と心が準備できていれば、すでに緊張状態で血圧は上がっていますし、外的変化に体がすばやく適応できます。全くの不意打ちよりはマシとのこと。逆に酔っぱらっているなど、緊張感を欠く状況はリスクは増大します。酔った勢いでやるのは危険です。
また、すぐに着替えて体温を正常に戻し、血圧を下げることことも大切だそうです。
寄付金は５日間で約４００万円
日本ＡＬＳ協会は今回の支援の急激な広がりを「びっくりしています」とのこと。１８日～２２日昼までに約４００万円の寄付金が集まったそうです。これは昨年度１年間で集まった金額に匹敵する数字だそうです。金沢公明事務局長は、何度も何度も「ありがたいこと」と話しました。
一方で日本ＡＬＳ協会には「断れない人もいる。いじめにつながらないか」「広島で豪雨被害が深刻な時期に水をかぶっている場合か」などと反対意見も寄せられるとか。金沢事務局長は「冷水をかぶることも寄付することも決して強制ではない。気持ちだけでも十分。絶対に無理をしないでほしい」と強調しました。
皆さまへのお願い
「アイスバケツチャレンジ」で、冷たい氷水をかぶることや、寄付をすることなど、すべて強制ではありません。
皆様のお気持ちだけで十分ですので、くれぐれも無理はしないようにお願いします。
特に氷水について、これから涼しくなりますので心配しております。
日本ALS協会 - 「ALSアイス・バケツ・チャレンジ」ご寄付のお礼と報告
「アイスバケツチャレンジ」で、冷たい氷水をかぶることや、寄付をすることなど、すべて強制ではありません。
皆様のお気持ちだけで十分ですので、くれぐれも無理はしないようにお願いします。
特に氷水について、これから涼しくなりますので心配しております。
