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感動

ローレン・バコールさん 亡き夫への言葉が美し過ぎて胸に迫る

12日に亡くなったローレン・バコールさんは、夫だったハンフリー・ボガートさんが亡くなった時の場面を、悲しくも美しい描写で書き残していました。ジブリ作品にも縁のあった名女優の軌跡を振り返ります。

ローレン・バコールさん=2010年
ローレン・バコールさん=2010年 出典: ロイター

目次

ハスキーな声、物言いたげな表情で人気

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ローレン・バコールさんはハードボイルド映画のヒロイン役として活躍しました。主な出演作は「脱出」「三つ数えろ」「キー・ラーゴ」。

ハスキーな声と、物言いたげな独特の上目遣いの表情で観客を魅了した。
時事ドットコム:ローレン・バコールさん死去=ハードボイルド映画のヒロイン役
ローレン・バコールさん=1996年
ローレン・バコールさん=1996年 出典:ロイター

亡き夫ハンフリー・ボガートさんへの言葉が染みる

ローレン・バコールさんは1944年、25歳年上のハンフリー・ボガートさんと結婚します。結婚生活は57年にボガートさんが亡くなるまで続きました。
ハンフリー・ボガートさんが亡くなった日のことを次のように書いています。

一九五七年一月十四日未明、ボギーは逝った。キスをした。それは初めて反応のないキスだった。妻は、泣いた。
ローレン・バコールさんの自伝「私一人」から
夫だったハンフリー・ボガートさんの切手のモニュメントの前でポーズを取るローレン・バコールさん=1997年
夫だったハンフリー・ボガートさんの切手のモニュメントの前でポーズを取るローレン・バコールさん=1997年 出典:ロイター

「倒れ方」にも緻密なこだわり プロ中のプロの演技

映画人として演技へのこだわりは強く、それは「気を失った時の倒れ方」一つにも、想像をこえるこだわりがあったようです。

ハリウッド女優のローレン・バコールによれば、気を失ったときの倒れ方というのは、つぎのようにするのだそうだ。
 “2、3歩、前のめりに進み、動きをすこしスローにし、ゆっくりよろけてから、やや横に身を傾け、ひざをつき、しりを落とし、それから上半身を崩す”
1990年6月17日:「足りないプロ意識 海老沢泰久(TV時評)」朝日新聞紙面から
俳優のジャック・レモンさんとローレン・バコールさん=2001年
俳優のジャック・レモンさんとローレン・バコールさん=2001年 出典:ロイター

実は、ハウルの「荒れ地の魔女」

2004年に公開された宮崎駿監督のアニメ「ハウルの動く城」英語吹き替え版では、「荒れ地の魔女」の声を担当しています。

公開された宮崎駿監督のアニメ映画「ハウルの動く城」の英語吹き替え版では「荒れ地の魔女」の声で登場した。
時事ドットコム:ローレン・バコールさん死去=ハードボイルド映画のヒロイン役
「ハウルの動く城」公開初日、たくさんの映画ファンが劇場に詰めかけた=2004年11月20日
「ハウルの動く城」公開初日、たくさんの映画ファンが劇場に詰めかけた=2004年11月20日 出典: 朝日新聞

名女優の名言「私のシワは私の誇り」

黄金期の映画界で活躍した女優だけに、数々の名言を残しています。例えば、女性が気にする顔のシワについても、自分の人生の一部として受け入れる達観した考えを次のように言葉にしています。

日本顔学会理事の原島博・東京大学工学部教授によると、「オリエント急行殺人事件」などに出演した米国のローレン・バコールは、こう言ったそうな。「私のシワは一朝一夕にできたものではなく、女優としての人生が刻み込まれている。私の誇りです」
2002年1月28日:「シワ 日常ケアで進行「待った」(元気からだ)」朝日新聞紙面から
女優のウィノナ・ライダーさんとローレン・バコールさん=1997年
女優のウィノナ・ライダーさんとローレン・バコールさん=1997年 出典:ロイター

アカデミー賞は長く無冠でしたが、2009年に長年の功績により、アカデミー賞名誉賞を受賞しました。その時の映像がこちらです。

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