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【講評】たのしいジジネタンカ 笹公人選 題「かつ江さん」
時事ネタを短歌に変換する「たのしいジジネタンカ」。題「かつ江さん」で募集した作品について、歌人の笹公人さんの講評です。個性的な作品が集まりました。

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時事ネタを短歌に変換する「たのしいジジネタンカ」。題「かつ江さん」で募集した作品について、歌人の笹公人さんの講評です。個性的な作品が集まりました。
時事ネタを短歌に変換する「たのしいジジネタンカ」。題「かつ江さん」で募集した作品について、歌人の笹公人さんの講評です。個性的な作品が集まりました。
かつ江さんとサザエさんのジャンケン対決。
御馳走を食べながらテレビ(「サザエさん」)を楽しんでいるかつ江さん。
今度生まれ変わったら、そんな気軽な人生を送ってほしいものです。
そして、無数のかつ江さんによって築かれた平和をわれわれは死守しなくてはなりません。
歴史上の飢えた人たちに、タイムマシンで食料を届けたいという発想の歌はよくありますが、
そのカテゴリーに入る作品だと思いました。
かつ江さんだけではなく、カエルにまで気を遣っているところがよかったです。
あったかもしれない光景です。
日本人の民度は、まだそこまで低くはありませんでした。
笹 公人(ささ・きみひと)
1975年東京生まれ。歌人。「未来」選者。
歌集に『念力家族』、『念力図鑑』、『抒情の奇妙な冒険』。
他に『念力姫』、『笹公人の念力短歌トレーニング』、
絵本『ヘンなあさ』(本秀康・絵)、和田誠氏と共著 『連句遊戯』、
朱川湊人氏との共著 『遊星ハグルマ装置』など。
イラスト・杉木ヤスコ