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気持ちよすぎる「早朝フェス」。日本初上陸に潜入

 出社前に全力で遊ぶ「エクストリーム出社」。典型的な夜型人間でギリギリ20代の新聞記者がやってみました。16日に東京都内であった「早朝フェス」で、ダンスミュージックにのって踊ってきました。

朝の日差しを浴びてダンス!=16日午前7時43分、東京都千代田区、遠藤啓生撮影
朝の日差しを浴びてダンス!=16日午前7時43分、東京都千代田区、遠藤啓生撮影 出典: 朝日新聞デジタル
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 出社前に全力で遊ぶ「エクストリーム出社」。典型的な夜型人間でギリギリ20代の新聞記者がやってみました。16日に東京都内であった「早朝フェス」で、ダンスミュージックにのって踊ってきました。

本場ロンドンから東京に初上陸
本場ロンドンから東京に初上陸 出典:Peatix

 起床は午前4時半。いつもは当然寝ている時間。「うぅ」とうめきながらシャワーを浴び、始発から2本目の電車で会場へ。駅前の繁華街には人影もなく、チュンチュンと鳥の鳴き声。5時45分に会場着。元中学校の建物を転用したアートセンターで、ダンスフロアは体育館です。

会場はもともと中学校だった場所
会場はもともと中学校だった場所 出典:3331 Arts Chiyoda
会場の「3331 Arts Chiyoda」
会場の「3331 Arts Chiyoda」 出典: 朝日新聞、笹井継夫撮影

 開始の6時半が近づくと、体育館は若者たちで埋まり始め、早くも熱気むんむん。私もドキドキしてきました。「フェスと言えばリア充」なんて偏見があったのですが、実際の顔ぶれは金髪ギャルからオタク男子まで多彩。「ぼっち」の人もそれなりにいて、ほっとしました。ワイシャツ、ネクタイ姿なのは私とあと数人。ほとんどの方はTシャツなどの軽装に着替えていました。
 

 ダンス開始は6時40分すぎ。壇上に立つヨガインストラクターMaikoさんの動きに合わせてみんなで踊ります。「ドン、ドン、ドン、ドン」という四つ打ちのリズムに合わせてジャンプし、両手を上に突き出しました。
 クラブなんて行ったことがなく不安だったのですが、心配無用でした。DJのアフロマンスさんも校長先生みたいに演台に立ち、ノリノリです。音楽が変わるごとに、手拍子やステップなど踊りも変わりました。

 後でMaikoさんに聞いたところ、この日のダンスはただのダンスではなく、「ヨガとダンスの融合」なのだとか。朝なので体への負荷は軽めにし、楽しさを重視しているそうです。
 それでも、踊り続けていると足や腕がプルプルします。ワイシャツは汗びっしょりに。でも楽しい。夢中で体を動かします。

 途中、Maikoさんから「隣の人と手をつなぎます」と指示が。小学生のころ、グループ分けでひとり取り残された苦い記憶がよみがえります。辺りを見回して、20代くらいの女性に思いきって声をかけました。向かい合って手をつなぎ、リズムに合わせて右、左と交互に手を伸ばす。ちょっと照れくさいけど、童心に戻った感じがする!

 次のパートナーは会社員の男性。大の男2人が、朝から手をつないで跳びはねているのがおかしくなり、顔を見合わせて笑いました。色々な出会いもエクストリーム出社の魅力です。
 次第に体もほぐれ、みんなの踊りも激しさを増していきます。

ネクタイ姿の私、竹山もいつの間にかノリノリに!
みんなテンションMAX!

 会場では書道やフラフープなどのイベントもありました。

 気づけば時間は7時20分。音楽がやんで、みんなで床に座って深呼吸。Maikoさんが「きょうも良い一日をお過ごしください。行ってらっしゃい」と呼びかけました。ここで一区切り。出社する人も、続けて踊る人もおり、私も出社することにしました。
 帰り際、Maikoさんに「体からもやっとしたものが抜けたような気がするんです」と話しかけると、「そう! いろんなものが抜けて、幸せになれるんですよ」。

ヨガインストラクターのMaikoさん
ヨガインストラクターのMaikoさん 出典: 朝日新聞、笹井継夫撮影

 8時すぎ、スタッフのみなさんに「行ってらっしゃい!」と送り出されて会場を出ました。会社へ向かう電車には眠そうな顔の人がたくさんいて、「こっちはもう、ひと踊りしてきたんだぜ」などと優越感にひたりました。

朝から踊ればこの笑顔!
朝から踊ればこの笑顔! 出典: 朝日新聞、笹井継夫撮影


 9時前に会社に到着。さわやかな気分、クリアな頭で、朝から全開で仕事できそう。行ってよかったと実感しました。
 仕事に行き詰まっている方、悩みが多い方、いちどだまされたと思って、エクストリーム出社に挑んでみてはいかがでしょう? きっと前向きな気分で出社できます。

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