話題
強くて優しい スーパー女子高生
京都に本物の「スーパー女子高生」がいる。京都文教高3年のヘンプヒル恵(18)は、7月30日から5日間に渡って山梨で開かれる全国高校総体・陸上競技の主役だ。

京都に本物がいる

京都文教高3年のヘンプヒル恵(めぐ)(18)は、7月30日から5日間に渡って山梨で開かれる全国高校総体・陸上競技の主役だ。
2連覇がかかる7種競技だけでもハードなのに、彼女はさらに優勝候補の100メートル障害に加え、400メートルリレーと1600メートルリレーにも出場する。
自身最後の高校総体では、あと6点に迫った7種競技日本高校記録の更新を最低限の目標にしている。
「イヤとか言ってられへん」

愛くるしい顔で、笑う。
米国人の父と日本人の母

翌年生まれた恵は、京都文教中で陸上競技に出会う。
中3のとき、全国中学大会の4種競技で優勝して注目を集めた。
昨年の高校総体で7種競技を制した。
「ありがとうって言い合いたい」

「ほんまにいい言葉ですよね。言った側は気持ちいいし、言われた側はうれしいし。何もマイナスなことがない」
高校総体では7種競技の日本高校新記録と、学校対抗での入賞を目指すが、いまは最高の結果が出なかったとしても、かまわないと思っている。
「みんなで笑顔で終われたら、それでいいです。出し切った。やりきった。チームで戦えた実感を持って、『ありがとう』って言い合いたい」
強くて優しい!

「スーパー女子高生」の輝く夏が、やってくる。
(篠原大輔)