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試合中に「えっ、お経?!」その時、球児は…

練習試合中のグラウンドに突如お経が響き渡った山口県立柳井高校の球児たち。このハプニングをどう受け止めた?

学校グラウンドの放送席でマイクを持つ梶原さん(左から2人目)ら柳井高校野球部のマネジャー
学校グラウンドの放送席でマイクを持つ梶原さん(左から2人目)ら柳井高校野球部のマネジャー 出典: 朝日新聞デジタル 照る日曇る日 球児の夏(5) 練習試合中、グラウンドにお経

目次

注目浴びたアナウンス役のマネジャー、「私じゃない!」

【PR】手話ってすごい!小学生のころの原体験から大学生で手話通訳士に合格
【原篤司】4月中旬、柳井(柳井市)のグラウンドであった練習試合。相手チームの走者が本塁に生還した瞬間、野太い声のお経が大音響でスピーカーから流れ出した。マイクを握っていたマネジャーの梶原舞子さん(2年)は焦った。選手も観客も、一斉に自分の方を向いている。心の中で「私じゃない」と叫んだ。
朝日新聞デジタル 照る日曇る日 球児の夏(5) 練習試合中、グラウンドにお経
原因は、学校のすぐ横にある葬祭場のワイヤレスマイクと周波数が合致したことだった。(中略)試合は止まり、みんなでぼうぜんとお経を聞いた。
朝日新聞デジタル 照る日曇る日 球児の夏(5) 練習試合中、グラウンドにお経

チームはけが人続出中。でも前向きな球児も

 その数日前、チームではけが人が続出。2日間で骨折が2人、顔面にボールを受けた選手が1人。田中義之監督(55)は「とどめに、点を取られた直後のお経か。縁起が悪すぎる」。(中略)ただ、浜田祐太君(3年)の耳には違って聞こえていた。「『必ず点を取り返すんだぞ』って、お坊さんが応援してくれているようだった」
朝日新聞デジタル 照る日曇る日 球児の夏(5) 練習試合中、グラウンドにお経

そもそもお経って不吉?鍛錬に活かす例も

 【2012年の盛岡大付高野球部】ふだんはグラウンドで声を張り上げている部員たちが、静まりかえる。29日朝、八幡平市の鷲連寺の一室。重ねた和紙の上から、筆でお経を一字ずつなぞる。岩手大会決勝の前に取り組んだ写経の続きだ。副住職の葛文世さんは、盛岡大付のOB。(中略)選手たちには「心の乱れは字にも出る。心にすきがないか、出発前に自分と向き合い、内観してほしい」と語りかけた。「甲子園は誰でも緊張し、力んでしまう場。熱い中にも冷静なものが必要。勝利は急いで意識するものではない。一つ一つの落ち着いたプレーに後からついてくる」
2012年7月30日付朝日新聞 (牙を出せ!盛岡大付の甲子園)写経し座禅組み、自分と向き合う
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新聞記者の滝行体験記 出典: 朝日新聞デジタル この水が邪念を流し去る(記者推し!)
【新聞記者による滝行体験記】一瞬でいい。滝に打たれて清らかな心を感じ、邪念を取り除きたい――。そんな願いを奥多摩でかなえようと、東京都檜原村にある真言宗の「臼杵山(うすきさん)天光寺」を訪ねた。
 (中略)100回ずつお経を読み進めた。手には経本と念珠。そして座禅。単調な修行が道場で1時間半も続く。雑念が頭をよぎった。ところが、ほどなくして声を発するのが苦痛になった。何も考えられなくなった頃、終了を告げられた。「これが、無の境地か」
 (中略)いよいよ滝行だ。高尾住職は「自然体で水と一体になることです。頭から滝に打たれないように」。気温は10度未満だろうか。秋川の流れに手を触れると、跳び上がるほど冷たかった。「嫌だな、くそー」「無理だ!」「ちょっと待て」。叫んだのは最初の数秒間だけだった。合掌し、呼吸を整えると心が落ち着いた。

朝日新聞デジタル この水が邪念を流し去る(記者推し!)

「打たれたいのはやまやまだが」という方へ

こんなアプリもあるようです↓
曹洞宗近畿管区教化センター(京都市)がアプリ「心の鏡」の無料配信を4月からアンドロイドで、今月9日からはアイフォーンで始めた。般若心経など2種類のお経が1文字ずつ画面に出て、指でなぞる「写経」もできる。「慌ただしい世の中、1日に数分でいい。心を落ち着かせ、自分自身を見つめ直してほしい」とセンター主監で僧侶の鈴木顕道(けんどう)さん(52)。
朝日新聞デジタル スマホで座禅、傾くとバシッ アプリ開発、写経も
曹洞宗近畿管区教化センター謹製の無料アプリ「心の鏡」 出典: スマホで座禅、傾くとバシッ アプリ開発、写経も

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