話題
野人、キャプ翼モデル…続々と「レジェンド」降臨のJ3が熱い
今季から始まったJ3。1999年にJ2が設置されて以来の新リーグは、懐かしの元日本代表の「レジェンド」たちも活躍。チームも東北から沖縄まで個性派揃いです。そんなJ3の魅力の一端を、朝日新聞の地域面紙面から記事をピックアップしながら、ご紹介します。
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今季から始まったJ3。1999年にJ2が設置されて以来の新リーグは、懐かしの元日本代表の「レジェンド」たちも活躍。チームも東北から沖縄まで個性派揃いです。そんなJ3の魅力の一端を、朝日新聞の地域面紙面から記事をピックアップしながら、ご紹介します。
日本にとって、残念な結果となったサッカーW杯。そんな戦いのさなか、地球の反対側の日本国内でも日夜熱い戦いが繰り広げられています。
今季から始まったJ3。1999年にJ2が設置されて以来の新リーグは、懐かしの元日本代表の「レジェンド」たちも活躍。チームも東北から沖縄まで個性派揃いです。
そんなJ3の魅力の一端を、朝日新聞の地域面紙面から記事をピックアップしながら、ご紹介します。
高原直泰
~ドイツで輝いた「スシボンバー」~
02年にはJリーグ得点王に輝き、ドイツのフランクフルト所属時には11得点を挙げ、日本人としては2人目の欧州主要リーグでの年間二桁得点を達成した。そして06年のドイツW杯にもエースストライカーとして出場した高原直泰選手(35)。今年3月にJ2の東京ヴェルディからSC相模原に期限付きで移籍した。
デビュー戦では、PKによるゴールも記録。
市川大祐
~走り続ける高速クロス製造機~
98年に史上最年少の17歳322日で日本代表デビューを飾り、02年の日韓W杯にも出場した市川大祐選手(34)は、藤枝MYFCに所属する。昨年、長年痛みを抱えていた右ひざの手術を受け、リハビリを経て復帰を果たした。
今季は、6月22日に初出場を果たした。
岡野雅行
~日本中を湧かせた快足ドリブラー~
日本サッカー史に輝く97年の「ジョホールバルの歓喜」。日本が悲願のW杯初出場を決めた試合で、決勝ゴールを決めたのが、「野人」こと岡野雅行さん(41)だ。岡野さんは09年に鳥取に加入し、昨年引退。今季からJ3に降格した鳥取で、ゼネラルマネージャー(GM)を務める。
他にもこんな「レジェンド」たちが活躍!
伊東輝悦
=長野パルセイロ選手
96年アトランタ五輪で、「マイアミの奇跡」と呼ばれるブラジル戦で決勝点。J1通算517試合出場は、歴代2位。今年で40歳を迎えるが、現役続行中。
相馬直樹
=FC町田ゼルビア監督。
日本代表の不動の左サイドバックとして活躍し、98年フランスW杯に出場。2010年以来、4年ぶりに町田の監督に復帰。
望月重良
=SC相模原代表
97年、日本代表に初選出。00年のアジア杯決勝のサウジアラビア戦で決勝点を決めた。08年、SC相模原を立ち上げた。
与那城ジョージ
=ブラウブリッツ秋田監督
72年に来日。85年に日本国籍を取得し、メキシコW杯予選に日本代表として出場。13年に秋田(当時JFL)の監督に就任。J3監督では最年長。
元フランス代表のジダンら世界のスーパースターに影響を与えた漫画「キャプテン翼」。そのモデルとされる人物もJ3に。
水島武蔵
~元祖・天才サッカー少年~
なんと約40年前に、10歳でブラジルへサッカー留学。その後、プロ契約を勝ち取った。
ブラジルでは、銃撃事件に巻き込まれ…。
J3に参戦しているのは、北は東北から、南は沖縄まで12チーム。今回の、J3誕生で裾野は一気に広がり、Jリーグチームの「空白県」は残すところわずかになった。またこうした「空白県」でも、J3参戦を目指すチームが出てきている。
さらに、今までのJリーグにない試みとして、J1、2で出場機会に恵まれない若手で編成するU22選抜もJ3で奮闘している。
ユニークなのは地域性だけではない。それぞれのチームも魅力あふれる個性派揃いだ。
AC長野パルセイロ
~「地域のみなさまのパートナー」~
昨季、JFL加入3季目で念願の初優勝を果たす。その前の2季もともに2位と、安定した強さを見せつける。さらには、昨年の天皇杯では、ジャイアント・キリング(番狂わせ)を起こしその実力を全国にとどろかせた。
今季、長野は、第17節を終えて、町田と勝ち点5差の2位につけ、前評判通りの地力を発揮している。
SC相模原
~神奈川県3部からの下克上~
元日本代表10番中村俊輔がチームを引っ張る横浜F・マリノス(J1)、風間八宏監督の下で超攻撃サッカーを展開する川崎フロンターレ(J1)、J2首位を独走する湘南ベルマーレ(J2)、キング・カズこと三浦知良選手が所属する横浜FC(J2)とすでに4つのJチームがある「戦国」神奈川県では、新たに横浜SCCとSC相模原がJ3に参戦。特に、高原選手が所属するSC相模原は、「ゼロからのスタート」だったというチーム創設からわずか6年目でのJ参入を実現した。
ガイナーレ鳥取
サポーターと一緒に作り上げる
今季、J3に降格したガイナーレ鳥取。リーグからの分配金や観客の減少が想定される。資金難だが、J2に返り咲かなければ――。そんな状況で、チームは5月、日本海に面した鳥取ならではの「秘策」を発表した。
「野人と漁師のツートッププロジェクト」と名付けられた「秘策」。エビでタイどころか、「カニでストライカーを釣る」という岡野GMが推し進めたプロジェクトの成否は……。
J1で活躍の選手ゲット!
寄付金を元手に、ガンバ大阪や清水エスパルスで活躍し、J1通算47ゴールを挙げたフェルナンジーニョ選手の獲得に成功。
テレビや新聞のスポーツ面でなかなか取り上げられる機会のないJ3。そんなリーグで、個性的なチームがしのぎを削っています。
またJ3の選手の大半は、プロ契約ではなく、アルバイトなどをしながら、「二足のわらじ」で奮闘しているのが現状だそうです。
J3で頑張っている選手が、所属チームをJ2、J1とステップアップさせて、自身も成長を遂げて、2018年にロシアで行われるW杯のピッチに立っている……。
そんなサクセス・ストーリーが4年後に生まれることを期待しましょう。
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