なぜ息子はキャンディ1個で命を絶ったのか 父に残された「宿題」

武田 啓亮
朝日新聞デジタル企画報道部

校内でお菓子を食べたことへの反省文に書かれていたのは、「罪をつぐなう」という不釣り合いに重い言葉でした。

学校でキャンディを食べたことをとがめられ、我が子は命を絶った――。子どもが教師などから「不適切な指導」を受けた結果、自ら命を絶つことを「指導死」といいます。この言葉が広まった大きなきっかけのひとつが、10年前に出版された、ある本でした。著者のひとりで、我が子を指導死で亡くした大貫隆志さん(66)は「指導死を生む土壌は、今も変わっていない」と語ります。(朝日新聞デジタル企画報道部・武田啓亮)

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