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34週で出産したモデル・静まなみさん 〝突然の破水〟から緊急入院

夫・武田真治さんと面会に通う日々でした

2025年の世界早産児デー(11月17日)を前に開かれたイベントで経験を語る静まなみさん
2025年の世界早産児デー(11月17日)を前に開かれたイベントで経験を語る静まなみさん

目次

小さく生まれた赤ちゃんたち

モデルの静(しずか)まなみさんは2023年、妊娠34週で1787gの長女を出産しました。「思っていた以上に小さくて、顔には血色がなく真っ白。これから大丈夫なのかなという不安な気持ちもありました」。夫で俳優の武田真治さんとともに、限られた時間のなかで面会に通う日々だったといいます。昨年11月に開かれたイベントに小児科医と登壇し、出産を振り返りました。

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「世界早産児デー」のイベントに登壇

11月17日の「世界早産児デー」を前に東京都内で開かれたイベント。早産について紹介するパネルやNICU(新生児集中治療室)で使われる保育器が展示されていました。

トークイベントにはモデルで歯科衛生士の静まなみさんが登壇し、出産の経験を話しました。静さんの夫は、俳優でサックス奏者の武田真治さんです。

突然の破水から緊急入院

静さんは2023年、妊娠32週(妊娠9カ月)のときに突然破水し、緊急入院になりました。

「『おなかの赤ちゃんは元気です』と先生に言われましたが、32週で出産になるとまだ体重が少なく、肺の機能も未熟だと説明がありました」と振り返ります。

赤ちゃんの無事はわかっても羊水が流れている状態だったため、不安な日々を過ごしました。その後は張り止めの点滴を打ちながら病院のベッドで安静にしていたといいます。

赤ちゃんが2000gほどに育っているだろうというタイミングを見て、妊娠34週0日に陣痛促進剤を使って出産しました。赤ちゃんは想定よりも小さく、1787gでした。

「出産自体はすごく順調で、生まれた赤ちゃんはすぐに大きな声で泣いてくれました。それで本当にほっとしたのですが、赤ちゃんの顔を見せてもらったとき、思っていた以上に小さくて顔には血色がなく真っ白。早く産んでしまって、これから大丈夫なのかなという不安な気持ちもありました」

モデルで歯科衛生士の静まなみさん(左)と小児科医で日本NICU家族会機構(JOIN)代表理事の有光威志さん
モデルで歯科衛生士の静まなみさん(左)と小児科医で日本NICU家族会機構(JOIN)代表理事の有光威志さん

心強かった医療者の言葉

その後、NICUで保育器に入る長女を見たときは「腕が折れてしまうのではないかと思うくらい細くて、体の半分以上がおむつに覆われているほど小さかった」と感じたそうです。

鼻や体には医療用のチューブがつながっていました。

長女の成長に不安だらけでしたが、医師や看護師に「頑張ってミルクを飲んで体重も少しずつ増えているので、安心して大丈夫ですよ」と声をかけられたことが心強かったといいます。

静さんは長女よりも先に退院し、面会に通いました。当時はコロナ禍。夫の武田さんも、限られた時間のなかで一緒に長女に会いに行ったといいます。病院と自宅をつないでオンラインで面会したこともあったそうです。

退院日には夫と2人で長女を迎えに行きました。体重は2300gまで成長していたといいます。それでも、「正期産(妊娠37~41週)で生まれた子と比べるとまだまだすごく小さく、セレモニードレスがぶかぶかでした」と振り返りました。

現在2歳になった長女は、2025年の春から保育園に通っています。身長も体重も成長していて、成長曲線の真ん中にいるそうです。

静さんは「テレビに出ているパパを見て指をさして私に教えてくれたり、パパが腹筋をしているときに隣でまねしてみたり、毎日できることが増えていて本当に驚かされています」と語ります。

「保育園で同い年のお子さんを見ると、娘は言葉が出てくるのがゆっくりなのかなと悩むこともありますが、成長を見守っていきたいと思います」

イベントで展示されていた保育器には、500g程度の赤ちゃんの人形が入れられていました
イベントで展示されていた保育器には、500g程度の赤ちゃんの人形が入れられていました

「早産は誰にでも起こる可能性」

イベントには小児科医で日本NICU家族会機構(JOIN)代表理事の有光威志(たけし)さんも登壇し、医師の見解を伝えました。

早産のリスクを高める要因には、次のようなポイントがあるそうです。

▼産科要因
・早産の既往歴(以前にも早産を経験したことがある)
・生殖補助医療(体外受精や顕微授精など)
・多胎妊娠
・切迫早産
・産科合併症(妊娠高血圧・胎児発育不全・妊娠糖尿病などの病気)
など

▼産科以外の医学的要因
・母親の低・高年齢
・母親の病気(高血圧・腎疾患・糖尿病など)
・感染症(歯周病・性感染症など)
など

▼行動要因
・喫煙
・薬物使用
・栄養不足
・妊娠前の体重(重・軽)
・妊娠中の体重増加(多・少)
・過労
など

一方で、有光さんは「早産になる方の大部分は、このようなリスク因子がなくても早産になることが分かっています」と指摘します。

「早産で出産された方は、『なんで早産になってしまったのか』と悩まれることも多いですし、周りの方から『何かあったから早産になったのではないか』と責められるようなこともあると聞くことがあります。早産は、特別な理由がなくても、誰にでも起こる可能性があることを知っておく必要があります」

有光さんは、「一人ひとりが早産や周産期医療に関心を寄せて、学んで、それを周りの人に伝えていくというところから、早産児への理解が始まります。『世界早産児デー』はそのための活動をする日でもあるので、これを機にみなさんに理解を深めていただきたいと思っています」と話しています。

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【関連記事】妊娠14週で〝破水〟するなんて…23週4日に生まれた604gと552gの命 10人に1人が「小さく生まれた赤ちゃん」

低出生体重児に関する情報・サポートがあります

◆「低出生体重児 保健指導マニュアル」(厚生労働省・小さく産まれた赤ちゃんへの保健指導のあり方に関する調査 研究会) https://www.mhlw.go.jp/content/11900000/000592914.pdf

◆早産児育児ポータルサイト「Small Baby」 https://www.small-baby.jp/

◆「はじめてのNICU」 https://www.nicu.jp/

◆日本NICU家族会機構(JOIN) https://www.join.or.jp/

◆母子手帳サブブック「リトルベビーハンドブック」に関して NPO法人HANDS
https://www.hands.or.jp/activity/littlebabyhandbook/
 
 

日本では、およそ10人に1人が2500g未満で生まれる小さな赤ちゃんです。医療の発展で、助かる命が増えてきました。一方で様々な課題もあります。小さく生まれた赤ちゃんのご家族やご本人、支える人々の思いを取材していきます。

みなさんの体験談や質問も募集しています。以下のアンケートフォームからご応募ください。
【アンケートフォームはこちら】https://forms.gle/dxzAw51fKnmWaCF5A
 

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