「災いの記憶」あえて残す理由 ロシア軍に監禁された子どもの落書き

デジタルアーカイブが語りかけるもの

奥山晶二郎
サムライトCCO

ロシア軍によって占拠された時のウクライナ北部のヤヒドネ村にある学校地下の3Dデータ。住民から提供された画像には、監禁された子どもが描いたと見られる絵が残っていた=3Dスキャン:Yaro Jackson

連日、ニュースで見ない日はないウクライナ侵攻ですが、戦争のような大きな出来事になるほど起きるのが「記憶の上書き」です。それを思い起こさせてくれるデータがネット上に公開されています。2022年2月にロシア軍が住民350人以上を学校地下に監禁したウクライナ北部のヤヒドネ村。一体、そこで何が起きたのか。「災いの記憶」を保存するための寄付プロジェクト(https://utf.u-tokyo.ac.jp/project/pjt158)を立ち上げた東京大学教授の渡邉英徳さんにデジタルアーカイブの意義を聞きました。
 

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