「絵本読まなきゃ」なぜ不安に? 「売る」を強調する時代に貫く方針

名古屋の子どもの本専門店が込めた希望

浦島千佳

名古屋市の子どもの本専門店「メルヘンハウス」と2代目の三輪丈太郎さん=浦島千佳撮影

「絵本の読み聞かせをしてあげなきゃ」。子育て中、そんな焦りを感じてはいませんか。絵本はもっと、肩の力を抜いて楽しむものでいい――。そんな思いでお客さんを出迎える子どもの本専門店が名古屋にあります。

「何十万部突破」「脳に良い」など過度に”売ること”だけを強調した帯が目立つようになった「変化」を感じつつ、帯をあえて外し、透明なカバーで覆わない、店の方針を貫いてきました。

絵本に何が起きているのか、なぜ親は不安になるのか――。絵本が持つ「希望」に込めた思いを聞きました。

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