「巨大仏」は造った後の方が大変…それでも生まれる観音の役割

時が経ち壊れても、修復される存在に

半田カメラ

千葉県流山市にある、高さ約5メートルの観音像「流山立木観音」。多くの人々の支持を得て、今年誕生したばかりです。制作過程を追ってきた写真家・半田カメラさんに、世代を超えて受け継がれる仏像の条件について、考えてもらいました。

「大きな物」を愛し、撮影し続けている写真家・半田カメラさん。仏像は、とりわけ思い入れのある被写体です。世間に忘れ去られ、悲しい末路をたどりつつあるものから、新たに誕生し人々に喜ばれるものまで、その境遇は実に様々。一体、何が運命を分けるのでしょうか? これまで出会った中でも、特に印象に残っている2体の造立(ぞうりゅう)経緯を振り返りながら、半田さんに考えをつづってもらいました。

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