「聖なる五輪」破るきっかけに 応援しながら考えたい〝五輪の疑問〟
国じゃなく「自分のため」声あげる選手たち
東京五輪では、選手たちの活躍が続いています。自国開催ということもあり、テレビにかじりつき、声援を送ることもしばしばです。始まってみると普通に盛り上がっているように見える五輪ですが、スポーツとジェンダー・セクシュアリティが専門で関西大学文学部准教授の井谷聡子さんは「コロナの前から、五輪自体を疑問視していた」と、厳しく指摘します。〝復興〟や〝多様性〟を「都合よく使っていないでしょうか」と投げかける井谷さん。選手の素晴らしいパフォーマンスが繰り広げられている今だからこそ考えたい〝五輪の疑問〟。そして、そんな中で生まれた〝変化の兆し〟について、井谷さんに聞きました。