妹の死から15年 「きょうだい」の姉が背負った親の期待と葛藤
障害のある人の兄弟姉妹を「きょうだい」と表すことがあります。自営業で3児の母親、東洋美(ひがし・ひろみ)さん(33)も「きょうだい」です。重度心身障害のあった妹は15年前に、12歳で亡くなりました。当時、東さんは18歳。高校3年生。それまで、母親の相談役で、家事も手伝う「優等生」だったそうです。
ただ、自身が抱いた違和感は封印していました。妹が亡くなって15年。1本の映画制作に裏方として関わり、「きょうだい」としての自身の人生を振り返るようになりました。それは、感情をときほぐし、苦しんでいた過去の自分を認め、いたわることになるのだと話します。