森発言で開かれていた国会内の「女子会」〝からかいの政治〟の罪深さ

「おじさん世界で生き抜くための政治学。でも、黙っていてはいけない」

南彰
朝日新聞記者

タッチを交わす東京五輪・パラリンピック大会組織委員会の橋本聖子会長(左)と丸川珠代五輪相=2021年2月19日午後、東京都千代田区、福留庸友撮影

【金曜日の永田町(No.17) 2021.02.21】
女性差別発言をした森喜朗・元首相の後任として、東京オリンピック・パラリンピック大会組織委員会の会長に橋本聖子さんが就任しました。橋本さんは「会長を引き受けさせていただく背景に男女平等の問題があったと思う」と語り、「女性理事の比率を40%に引き上げる」という決意を語りました。森さんの発言を問題視した国会も、多様性を欠き、ジェンダーバランスは低迷。そして、公正な社会を求めて声をあげることをためらわせる「からかい」の空気も--。朝日新聞政治部(前・新聞労連委員長)の南彰記者が金曜日の国会周辺で感じたことをつづります。

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