秘書官も慌てた「ガースー」発言 空回りする「万全」まるで精神論

2代続けて崩れた言葉への信頼

南彰
朝日新聞記者

「第61回2020年報道写真展」で、自身が写る写真にサインする菅義偉首相=2020年12月19日午前9時43分、東京都中央区の日本橋三越本店、代表撮影

【金曜日の永田町(No.8) 2020.12.19】
政府が集中的に新型コロナウイルス対策を講じる期間と位置づけた「勝負の3週間」は、感染拡大に歯止めをかけることができませんでした。「敗北の3週間」と酷評されるなど、菅義偉首相にとって厳しい政権発足3カ月となりました。政権側はワクチンを行き渡らせることで感染を下火にし、来年夏に東京五輪・パラリンピックを開催することを描いていますが、そこにも立ちはだかる壁が――。朝日新聞政治部(前・新聞労連委員長)の南彰記者が金曜日の国会周辺で感じたことをつづります。

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