運動が「トキ消費」のビジネスに 新形態ジムの熱狂を生んだ「ムダ」

朽木誠一郎
朝日新聞デジタル企画報道部記者

暗い室内で音楽に合わせて照明が変わる中、バイクを漕ぐフィットネスの参加者=東京都目黒区、金居達朗撮影

人が「健康」になるために必要なものとは――。自分自身もダイエットやボディメイクに取り組みながら医療をテーマに取材する記者が、ヘルスケアビジネスの最前線を「体を張って」(全額自腹で)取材します。

『暗闇フィットネス』のパイオニアであるFEELCYCLE。一般的なジムでは来店率が3割ほどに留まる中、同サービスでは8割以上が月に1〜2回は利用するそう。コアなファンは課金してまで毎日、何本ものレッスンを受講しています。

運営元を取材すると、一見「ムダ」に思える採算が合わない事業や大規模イベントなどが「引っかかり」となり、ファンを作っていることがわかります。後編は、サービスが人を夢中にさせる仕組みを追いました。(朝日新聞・朽木誠一郎)

【前編】運動させようとしない「気づけば減量」、暗闇フィットネスの魔術 くじけた時、背中を押すノーベル賞理論

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