元アイドルと「おっさん」の同居は哀れ? 「人生詰んだ」先の物語

赤の他人との同居生活を私小説にした元アイドルの大木亜希子さん

恋愛や結婚、出産など、なくなったかのように見えて今も「こうあるべき」という神話はなくなりません。元アイドルでアラサーの独身女性が始めた赤の他人である「おっさん」との同居生活。批判覚悟でネットに発信した文章は瞬く間に広がり、このたび書籍『人生に詰んだ元アイドルは、赤の他人のおっさんと住む選択をした』になりました。著者の大木亜希子さんは、男性との「ノルマ飯」でスケジュールを埋め、元彼が子どもを持ったことに絶望する日々を私小説という形でさらけ出しています。「神話が消えたところで、みんなが少しでも楽になれば」。大木さんの言葉から、現代社会の生きづらさについて考えます。

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