「普通の人」の人生聞いてみた 宇宙を夢みた「特殊清掃士」の半生

菅野久美子
ノンフィクション作家

学生時代の夢は宇宙に関わる仕事だった小野葉一さん。借金を抱え絶望の日々を乗り越え、事件現場特殊清掃士になった=山本哲也撮影

宇宙に関わる仕事がしたかった「普通の少年」は、大学卒業後、「金と欲」を求めて歓楽街へ。多額の借金を背負い2年間を寝て過ごす絶望の日々。そんな時に起きたのが東日本大震災だった。「人に必要される仕事がしたい」。行き着いたのが、自殺や孤独死など、過酷な事故物件と向き合う事件現場特殊清掃士だった。小野葉一さん(44)の半生を聞いた。(ノンフィクションライター・菅野久美子)

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