「実験動物」に言い続ける「ごめんね」 それでも辞めない理由

金子志緒
ライター・編集者

お風呂に入る実験動物の家畜子ブタ=末田さん提供

「殺処分ゼロ」を目指す行政と民間の取り組みにより、殺処分される犬猫はわずか10年で7分の1までに減りました。しかし愛護や福祉の光が当たる動物ばかりではありません。たとえば「実験動物」。命を犠牲にして医療の発展や医薬品の開発に貢献している動物たちは、どのような生活を送っているのでしょうか? 東北大学大学院医学系研究科附属動物実験施設の飼育技術者、末田輝子さんは「ごめんね」と言いながら、日々、実験動物に向き合っています。「実験がない日はホッとしています」と吐露しながらも、「ぶーちゃん」と呼ぶブタの話になると笑顔になる末田さん。動物実験の現場から、動物と人間の向き合い方について考えます。(ライター/編集者・金子志緒)

続きを読む