テレビCM「炎上させて満足」してませんか? 昭和の亡霊との戦い方

真鍋厚
評論家・著述家

たびたび起きるCMの炎上。オンラインの抗議だけでは解決できない問題も……※画像はイメージです

平成という時代、女性差別の内容があるCMに向けられる厳しい目は、炎上という形で問題の一端を浮き上がらせてきた。同時に、炎上が大きくなればなるほど、問題の本質が見えにくくなる心配も生まれている。企業や経営者が表面上の体裁だけ取りつくろう中、消費者はオンラインでの抗議で満足してしまってはいないだろうか。「ネット上のコントロールしやすい現実」で終わらず、「目の前にある動かし難い現実」と向き合う姿勢が求められている。(評論家、著述家・真鍋厚)

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