「家は潰れるとゴミなんや」被災して選んだ「茅葺き職人」の人生

山下奈緒子

茅葺き職人の相良育弥さん

 茅葺きの家は「貧乏くさい」。日本の茅葺き職人の男性は、高齢の住人がそう話すのを何度も目にしてきました。「そうじゃない」と証明するために茅の可能性を探し続けています。5月、茅葺きの未来について話し合う「国際茅葺き会議」が岐阜県で開かれました。舞台に立った男性は「茅葺きは知恵の象徴だと証明できた」と、ようやく確信を得ました。

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