髪を抜き続けた30年、夫にも秘密に 「私たちは美しい」と思えるまで

岩井 建樹
朝日新聞 相続会議編集長

ウィッグを外した土屋さん

髪がなくても、女性は生き生きと輝ける――。かつて髪に強いコンプレックスがあった土屋光子さん(39)は今、そんな信念を持っています。土屋さんは約30年間、自分で自分の髪を抜くことをやめられない「抜毛症」に悩んできました。3年前にブログで公表し、自ら髪を剃(そ)り上げ、病気を治そうとしない道を選びました。「抜毛症と向き合わず、幸せを他人に依存する自分と決別するためだった」と言います。

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