「普通の人」の人生聞いてみた 定休日は決めない…美容室を開くまで

菅野久美子
ノンフィクション作家

美容師の米沢正光さん。下積み、雇われ店長を経て独立した=山本哲也撮影

 通勤、通学中の見慣れた街の風景をあらためて眺めたら、入ったことのないお店、気づかなかった看板があるかもしれない。そこで働く「普通の人」は、どんな人生を歩んできたのか? 高校を辞めて上京した美容師が開いたのは、小さくても自分の生活を大事にできる店だった。下積みから、売り上げを競った雇われ店長時代の思い出。ささやかな「やりがい」を楽しみながら、今日もお店でかけるレコードを選んでいる。(ノンフィクションライター・菅野久美子)

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