コンビニのおにぎり「速さだけじゃない」量産の裏に技術者のこだわり

堀内京子
朝日新聞記者

鈴茂器工の長島光彦さん=埼玉県川島町、村上健撮影

 ある大手のコンビニ1社だけでも年間22億個売るという「おにぎり」。日本の食生活に欠かせない存在です。その自動製造機の開発を手がける一つが、東京に本社があるメーカーの鈴茂器工。最新の開発機が製造するスピードは、1.09秒に1個と、業界最速レベルです。開発の中心になったのは、技術課係長の長島光彦さん(46)。もちろん速さだけではなく、手づくりのおいしさの再現も追求。「人手不足」が進む現場を、機械の生産性向上で支えています。(朝日新聞経済部記者・堀内京子)

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