<金正男暗殺を追う>白目むき激しく痙攣「一か八か」医師の決断

乗京 真知
朝日新聞アジア総局員

事件後、診療所で倒れ込んだ正男氏=関係者提供

 マレーシアの空港で、顔に謎の液体を塗られた金正男(キム・ジョンナム)氏は、近くの診療所で「顔が痛い」と異変を訴えた。警察への取材や医師らの証言によると、異変は見る間に全身に広がり、血や泡を吹いたり、痙攣(けいれん)したりする症状が続発。襲われてから30分足らずで、ひん死の状態に陥った。裁判が続く中、新たに明らかになった情報などから「その時」に迫る。(朝日新聞国際報道部記者・乗京真知)

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