「薄さだけが性能ではない」 コンドーム大手、東京五輪への熱い思い

森泉萌香

これまでの商品がまとめられたファイルを見せながら、コンドームの使用について熱く語るオカモトの林知札さん

 東京五輪の開幕まであと2年を切りました。五輪期間中、選手村での話題の一つになるのが「コンドーム」です。2016年のリオ五輪では、45万個が選手村に配布されたといいます。大会組織委員会は、東京五輪で配布するかどうかも含めて具体的なことは未定といいますが、日本のメーカーは期待を込め、意気込んでいます。中でも、老舗のメーカーは、五輪をきっかけにした啓発活動にも力を入れています。エイズを含む性感染症、中絶、少子高齢化など人々の健康やライフスタイルと密接に関わるコンドーム。その意義を真剣に語るメーカーの熱意に心を打たれ、学生時代にコンドーム産業の経営史を研究していた記者が、話を聞きました。(朝日新聞記者・森泉萌香)

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