「アウトロー」サブちゃんの魅力 演歌にビートを入れた革新者

河村 能宏

1973年7月、大阪・梅田コマ劇場で取材に応じる北島三郎さん

 キタサンブラックの馬主として最近何かと話題の歌手北島三郎さん。2月に大阪で、3月に東京で公演を開くなど、一昨年の頸椎(けいつい)手術以後、抑え気味だった歌手活動を今年は本格化させそうです。デビューから半世紀以上にわたり第一線で活躍する大御所。演歌の系譜から眺めると、「古きよき」日本の歌い手ではなく、「アウトロー的英雄性」の顔が見えてきます。サブちゃんの真骨頂とは何か? 大阪大学の輪島裕介准教授(近代日本音楽史)に聞きました。

続きを読む