IT・科学
AI搭載の鳥のエサ箱、トイレで水分チェック…CESでの奇抜な製品
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エサを食べにきた鳥の名前をAIが教えてくれるエサ箱に、水分補給の状態がチェックできる〝スマートトイレ〟……。テクノロジーを活用した社会の未来を映す、先端技術の見本市「CES」が1月にアメリカで開かれました。イベントの取材で出会ったユニークな製品を紹介します。
CESは毎年1月にアメリカのラスベガスで開かれる世界最大級のテックイベントです。
今年は約4100社が出展し、大手企業からスタートアップ、投資家、政府関係者など14万8千人が参加しました。
歩きに歩きました。会場は三つのエリアに分かれ、展示スペースの総面積は東京ドーム約5個分。会場間はシャトルバスやモノレールなどで移動します。
歩数計は多い日で2万歩に。「快適な靴は必須」との公式サイトのアドバイスにも納得です。会期は4日間ですが、すべての展示を回ることはとてもできません。
そんな中で世界から集まった企業は、6900人のメディア関係者を含む参加者に立ち止まってもらおうと工夫を凝らした展示で競い合います。
カラフルなネイルが目を引いたのは、アメリカの企業「iPolish」です。
まずアプリで400種類ある色の中から好きな色を選びます。次に特殊なネイルを、棒状の専用端末に差し込むと、5秒程度でネイルが選んだ色に変わりました。
「端末から流す微弱な電気に反応してネイルの色が変化します」と担当者。スターターキットは、95ドル(約1万5千円)で予約を受け付けており、今年6月に販売予定です。その日の服の色や気分に合わせたコーディネートが楽しめそうです。
陽気なエプロン姿の男性が手に持っていたのは、赤い鳥のぬいぐるみ。その横にはエサ箱があり、エサの周りにはなにやらレンズが見えます。
その名も「Bird Buddy」というアメリカ企業が展示したのは、AI(人工知能)を搭載したエサ箱。
鳥がエサを食べにやってくると、カメラがその色や体の形、模様などから種類を判別し、鳥の名前を教えてくれるそうです。
識別できる鳥の種類は6千種超。デモをお願いしたところ「ここには野生の鳥はいないだろ? ぬいぐるみには反応しないんだ」。
実際の使い方が見られず残念でしたが、AIによって野鳥観察の学びが深まりそうです。
次に目が留まったのは、ブースに置かれた便器。アメリカ企業「Vivoo」が展示していたのは「スマートトイレ」です。よく見ると、便器に何か機器がくっついています。
近づいてみると、便器の縁に小型の端末が引っかけてありました。
尿から水分補給の状態をリアルタイムで分析できる端末で、数分でその結果をアプリに送信。端末に触ることなく、体内の水分が足りているかを確認してできるとして、健康管理に役立ててもらおうと考えています。
会場を歩き回った参加者が、ホッと一息ついていたのが、コーヒーロボットが置かれたブースです。
中国企業が展示した「xbot Coffee」は、AIとロボットアームを組み合わせた、全自動の無人ロボットカフェです。
タッチスクリーンから好きな飲み物を注文すると、コップをつかんだロボットアームが器用に動き、コーヒー、ミルクと順に注いでいきます。
人気の秘密はここから。自分の顔やロゴなどの画像を事前にアップロードすると、それがラテアートに。
AIが人間の手の動きを模倣したといい、バリスタロボットといったところでしょうか。試しに自分の顔で作ってもらいました。
出来上がったコーヒーの泡の上に描かれた自分の顔を見て、どこか不思議な気持ちになりながらも、おいしくいただきました。
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