スーチーさん聞いてますか? 死んだ日本人ジャーナリスト遺族の手紙

染田屋 竜太
ヤンゴン支局長兼アジア総局員

ヤンゴンで開かれた民主化運動から10年の記念セレモニー会場で、長井健司さんの写真が入った布に、「あなたのことは忘れない」などとメッセージを書き込む人たち=9月25日、染田屋竜太撮影

 長く軍部の独裁政権が続いてたミャンマー。10年前、現地の実情を伝えようとした一人の日本人ジャーナリストが命を落としました。長井健司さん(当時50)です。兵士に至近距離から狙い撃ちされたと思われますが、アウンサンスーチー氏らが政権を執った今になっても遺族への謝罪はありません。今年、長井さんの実の妹、小川典子さん(57)が、スーチー氏に手紙をしたためました。「事実を明らかにしてほしい」という願いを込めて。(朝日新聞ヤンゴン支局長兼アジア総局員・染田屋竜太)

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