「落ちていたごみ」に最高点 94歳の美術家が伝えたかったこと

松本紗知

高﨑さんの作品「COLLAPSE 現代美術の崩壊」=高知市

 敷き詰めたコンクリートブロックをハンマーで砕いたり、キャンバスを正方形に切り抜いて並べてみたり……。「誰もやらないこと」「見たことのないもの」にこだわり続けた、美術作家の高﨑元尚さんが6月22日、94歳で亡くなりました。地元の高知県立美術館で、新作展が開幕したわずか5日後のこと。高﨑さんの〝最後〟の展覧会には、独自の表現を貫いた生き様が刻まれています。

続きを読む