キューバにあって、日本にないもの 「フィデルおじさん」の〝遺産〟

岡田 慶子

フィデル・カストロ前議長の遺灰を乗せた車列が通り過ぎた後、悲しそうな表情を見せる少年=2016年12月3日、サンティアゴデクーバ、遠藤啓生撮影

 キューバと聞いて、何を思い浮かべますか。野球が強い国? 葉巻やラム酒? それとも、陽気なサルサ音楽のイメージでしょうか。社会主義の国というと、北朝鮮のように閉鎖的な国というイメージをもつかもしれませんが、現地で取材した朝日新聞東京本社・映像報道部の遠藤啓生カメラマン(36)が見たのは、意外な一面でした。

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