ネットの話題
トミカが品切れ、棚を見たら…在庫切れではなく「納車まち」なんです
発売元であるタカラトミーを取材しました
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発売元であるタカラトミーを取材しました
ロングセラーのダイキャスト製ミニカー「トミカ」。そんなトミカが品切れになった際、棚に「納車まち」の表示がされていた――。そんな投稿が先日、SNS上で注目を集めました。発売元であるタカラトミーを取材しました。
1970年に日本初の手のひらサイズの国産車ダイキャスト製ミニカーシリーズとして発売されたトミカ。
外国製ミニカーが人気だった当時、「日本の子どもたちに、もっと身近な国産車のミニカーで遊んでもらいたい」という想いで誕生したそうです。
子どもの手のひらサイズに縮尺するために、実際の車をそのままスケールモデルにするのではなく、独特のデフォルメを施して限りなく本物に見えるようにデザイン。
サイドミラーをつけていなかったり、尖った箇所は先端を丸めたり、小さなボディの中でも安全に配慮して作られています。
そんなトミカの商品棚が先日、SNS上で注目を集めました。
商品の一部が品切れになっているのですが、そこに「納車まち」と書かれたカードがぶら下げられていたのです。
「この工夫すてき」「売り場で初めて見た時感心した」と話題になった取り組み。
タカラトミーの広報担当者によると、2003年ごろに営業担当者が考えたそうです。
「当時『品切れ』という札がありましたが、欲しい車が今すぐに手に入らないということが申し訳なく、せめて『納車まち』という表現にして、実際の新車の納車を待っているときと同じように、届くまでの時間を楽しんでいただけたら、という想いから発案しました」
タカラトミーが発案してスタートした取り組みですが、「現在では売り場で各社様それぞれの工夫がなされています」とのことで、すべての店頭で実施されているわけではないそうです。
話題になったことについては、こう話します。
「品切れでご不便をおかけしているなかで大変恐縮ですが、『納車まち』の表現を評価していただき、うれしく思っております。子どもたちが手に取りたくなる商品を作ることはもちろんですが、トミカの世界観を感じることができる楽しい売り場や、また行きたくなるような場所を提供することも大事にしたいと考えております」
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