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ネットの話題

暑い国で人気の涼感〝おりものシート〟日本でも販売、SNSで大反響

「実現してる!!!!!」

タイ・バンコクのサムペン市場。涼感のある生理用品は、年間を通じて気温の高いタイで2016年に販売が開始された=2025年、バンコク、伊藤弘毅撮影
タイ・バンコクのサムペン市場。涼感のある生理用品は、年間を通じて気温の高いタイで2016年に販売が開始された=2025年、バンコク、伊藤弘毅撮影 出典: 朝日新聞

目次

「猛暑を少しでも快適に過ごしてほしい」――。
そんな思いで日本でも販売が始まった涼感のある「おりものシート」が話題を呼んでいます。もともとはタイなど「暑い国」でのお土産としても人気があった商品が、なぜ日本でも販売されることになったのでしょうか。話を聞きました。

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販売知らせる投稿に13万「いいね」

SNSで話題になったのは、ユニ・チャームから発売された「ソフィ クールフレッシュおりものシート」。

アカウント名「ネッピー・チーズ(本人)」さんが日本での販売を知らせる投稿をすると、13万もの「いいね」がつく事態に。

《おい!!!!!!!!!!!メンソール配合おりものシート!!!!!!!実現してる!!!!!!ありがとうユニ・チャーム!ありがとうソフィ!!!!!》

ネッピーさんは、すでにこの商品が販売されているタイで、購入をしていたそうです。

以前も販売したけど…「昨今の猛暑」

ユニ・チャームの担当者によると、この商品は4月下旬から、「暑い時期」の期間限定品として発売されました。
実は、同様の商品を2017年から2019年の間に販売したことがありましたが、2020年のコロナ禍による外出機会の減少などの環境変化があり、一度販売がストップしていました。

ところが、「昨今の猛暑を受け、少しでも快適に過ごすニーズが高まっている中で、そのニーズと合致するのでは」と今回の発売が決定したそう。

この商品は2016年にタイで販売が開始されたのを皮切りに、インドネシア、ベトナムなど「高温多湿」な国で先んじて販売されており、リピート率や顧客満足度が高いという調査結果もあるといいます。
販売国の選定に関して、広報担当の日馬圭野(くさま・たまの)さんは、「各国や地域の気候条件や市場ニーズ、当社の販売体制などから総合的に考慮して決定しています。その中でも、『暑さによるデリケートゾーンのケア』は非常に重要な点です」と話します。

「ソフィ クールフレッシュおりものシート」=ユニ・チャーム提供
「ソフィ クールフレッシュおりものシート」=ユニ・チャーム提供

オリーブオイル配合、アンチバクテリア…各地域の商品

ちなみに、日馬さんによると、生活習慣や文化は国によって異なるため、世界80の国や地域に拠点を置くユニ・チャームでは、国や地域独自の商品開発も行っているそう。
剃毛の文化があるサウジアラビアでは、生理用品による肌荒れを防ごうとデリケートゾーンにオリーブオイルを塗る習慣があるとのこと。そのため、サウジアラビアで販売する生理用品にはオリーブオイルを配合しているそうです。

他にも、外出先の衛生環境により、生理用品の交換が難しいインドでは、長時間使用に適した厚型で抗菌性を持つ商品を販売しています。「タイパ」を重視する中国では、着脱しやすいショーツ型を発売したところ商品の浸透が早かったそうです。

日馬さんは「現地採用の社員からの声や、現地でのユーザーインタビューや訪問調査から得られた知見をもとに、商品開発につなげています」。

「涼感」月経用ナプキンは?

「ソフィ クールフレッシュおりものシート」の涼感は、「メントール」や、「メントール誘導体」の配合によって得られる感覚です。同社によると、メントールもメントール誘導体も「ひんやり感」をもたらす成分でできていますが、それぞれ「皮膚の感じ方が異なる構造」とのことで、メントール誘導体は、メントールよりも、ひんやり感を刺激しない成分になっているそう。

SNSにはデリケートゾーンへの刺激を心配する声もありました。
同社は、「本商品は、日本国内の安全基準に則り、肌へのやさしさと快適性の両立を実現した商品の開発を行いました」とし、「メントールについても、厳選して配合しており、多くの方に安心してお使いいただけます。もちろん、発売前にパッチテスト等の皮膚刺激性試験も実施済みです」。

「ただし、個人のお肌の状態によっては異なる反応が出る場合もございますため、違和感を感じた際は使用を中止し、医師等にご相談いただくようお願いしております」

また、「ひんやりの感じ方は個人差が大きい」ため、刺激が苦手な人に向けて「涼感」、そうではない人に「超涼感」の2種類の商品を展開したと説明しています。

今回、日本で発売される涼感商品は「おりものシート」ですが、他国では涼感ある月経用ナプキンも発売されています。
今後、「市場の状況や、お客様の反応や要望を受けて検討していきます」とのことです。
ネッピーさんの投稿でも、おりものシート以外の商品展開も希望していましたが、日馬さんは「そういうお声をひとつでも多くいただけると次につながると思います」と話します。

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