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マウントレーニア、描かれた豆の数で「コーヒー感」の差を表現してた
ユーザーからほぼ気づかれていないという取り組みについて、森永乳業を取材しました
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ユーザーからほぼ気づかれていないという取り組みについて、森永乳業を取材しました
1993年発売のチルド飲料ブランド「マウントレーニア」。パッケージに描かれているコーヒー豆の数によって「コーヒー感」の違いを表現していることをご存じですか? ユーザーからほぼ気づかれていないという取り組みについて、森永乳業を取材しました。
2023年にブランド30周年を迎えた「マウントレーニア」。
最初の商品である「マウントレーニア カフェラッテ マイルド」と「マウントレーニア カフェラッテ ビター」が発売されたのが1993年2月。
当時、屋外で飲むコーヒーといえば缶コーヒーで、中年男性が飲むイメージが強かったころ。
森永乳業の社員が米シアトルに出張した際、カップコーヒーを買って持ち歩く人たちの姿を新鮮に感じ、「このスタイリッシュなカフェスタイルを日本に持ち込もう」と商品の開発が始まりました。
保存料や防腐剤を使わずに長期の賞味期限を実現したチルドカップ飲料をすでに発売済みだったため、その技術を応用。
シアトルで流行し始めたスチームミルクとエスプレッソをブレンドしたカフェラテに着目し、「マウントレーニア」が誕生しました。
ブランド名は、カスケード山脈の最高峰「レーニア山」に由来。
現地の日系人から「タコマ富士」と呼ばれ、シアトルの富士山として親しまれているそうです。
コーヒーは、世界60カ国の産地からコーヒー鑑定士が厳選した選りすぐりの豆を使用。
乳業メーカーならではのノウハウを生かしたエスプレッソを引き立てる最適な配合などもあって、累計販売本数は96億本以上(2024年4月時点)に。
チルドコーヒー市場でトップシェアを握る商品に成長しました。
そんなブランドの定番5商品のパッケージには、焙煎されたコーヒー豆が描かれていますが、それぞれ数が異なっています。
・カフェラッテ エスプレッソ = 4粒
・カフェラッテ ノンシュガー = 3粒
・カフェラッテ = 2粒
・カフェラッテ ノンスイート = 2粒
・カフェラッテ クリーミーラテ = 1粒
「味わいの特長の1つである『コーヒー感(コーヒーの風味)』の強さを表現しています。豆の数が多いほど、しっかりとしたコーヒー感をお楽しみいただけます」
そう話すのは、マウントレーニアの担当者です。
ブランド30周年を迎えた2023年に、ロゴやパッケージを大幅刷新したタイミングで、豆の数で比較できる仕様に。
過去にもコーヒー豆が登場していたことはありますが、ラインアップとして比べられるようにしたのは初めてだそうです。
「商品ごとにコーヒー感、ミルク感、甘さのバランスに特徴を持たせており、お客さまのお好みに合う商品をお選びいただきたいという思いから登場させています」
ミルクたっぷりでまろやかな「クリーミーラテ」のコーヒー豆は1粒、コーヒー豆を贅沢に使用したビターな「エスプレッソ」のコーヒー豆は4粒、といった具合です。
豆の数による違いについて、過去にSNSなどで発信したことがあるそうですが、「お客さまからお声を寄せられたことはございません」とのこと。
「コーヒー系の商品だけでも13品ございます。それぞれの商品特長をパッケージデザインで表現しておりますので、味わいだけでなくデザインも含めてお気に入りの商品を見つけていただき、コーヒーブレイクを楽しんでいただければと思っております」。
7月に入ってからは、カフェラッテ、エスプレッソ、ノンシュガーのパッケージ側面に「開発者からのお便り」を掲載中。
それぞれの商品に対する担当者の思いがこもったメッセージが書かれているそうで、「ぜひ楽しんでください」とのことでした。
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