ネットの話題
「ファンが手で描いたイメージ図です」ミルクティーの粋な外装に驚き
賞味期限まで〝手書き〟です
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賞味期限まで〝手書き〟です
1984年に発売し、今年40年目を迎えた「リプトン ミルクティー」。ユニークな新パッケージがSNSで話題になっています。一見これまでのパッケージと同じデザインですが、実は色鉛筆アーティストが描いたイラストです。「これ、ファンが手で描いたイメージ図です」という注釈の文字も、すべて〝レタリング〟だなんて……。
ブルーの背景に、アイスティーが入ったグラス。勢いよくミルクが注がれ、しぶきを上げるーー。「リプトン ミルクティー」のパッケージに採用されている、おなじみのデザインです。
今年3月、店頭に並ぶパッケージに「言われないと気付かない」変化がありました。
話題になったのは、色鉛筆アーティストの慧人(けいと)さん(@Yassun0222K)がXに投稿した動画です。
リプトンミルクティーのパッケージにして頂きました!!!
— 慧人 (@Yassun0222K) March 17, 2024
本当に自分の絵がパッケージになってるの衝撃すぎる。
これ実は文字のレタリングも僕が担当してて、小さく描かれてる文字も描いてるんだよね pic.twitter.com/i2v3FNxrxq
慧人さんが描いたパッケージと従来のパッケージを並べた画像も投稿し、多くのユーザーを驚かせました。
投稿には、「全く気付かないくらいのクオリティー」「言われないと気付かない」「すごく繊細な作業」「ハンドペインティング、素敵です!」「すごい粋なパッケージ」といったコメントが寄せられ、「いいね」は3万を超えています。
SNSを中心に作品を発表している慧人さん。これまで、「ニンテンドー3DS」やファンタの缶、コカ・コーラの瓶、メガネ、コップなど、本物そっくりの立体画を数多く描いてきました。
色鉛筆画を始めたのは6年ほど前、中学3年生のときです。
ツイッター(現X)で見た色鉛筆画家の作品に感銘を受け「僕も描きたい」と思ったことがきっかけでした。
当初はまったく思うようにできませんでしたが、「憧れの人に並びたい」と熱意をもって描き続けたそうです。
中学3年の春休み、多彩な色を重ねて描いたダイヤモンドの絵をツイッターに投稿すると、想像以上の「いいね」が集まりました。
「こんなに人から褒めてもらったことはありませんでした。もっと頑張ったらそれ以上の反応をもらえるかもと思いました」
2022年にツイッターに投稿した「ニンテンドー3DS」のイラストには25万を超える「いいね」がつき、メディアをはじめ多くのユーザーに注目されました。その後、企業からの依頼でタイアップ案件をいくつも経験したといいます。
リプトンのファンだという慧人さんは、今回発売元の森永乳業からパッケージの依頼を受けたときのことを「信じられませんでした」と振り返ります。その後も「夢なんじゃないか」と思っていたそうです。
制作時間は約35時間。「どうせ描くなら『全員をだまそう!』という気持ち」で取り組み、油性の色鉛筆を40色ほど使って仕上げました。
「パッケージということもあり、色合いに気をつけて描きました。でも、よく見ると色鉛筆の風合いがあってとても気に入っています!」と慧人さんも納得のできばえです。
ロゴや商品名のほか、賞味期限などの文字も全て書いているそうで、「細かく見ていただけるとうれしいです」と話しています。
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