ネットの話題
耳に信号機!?重さ1.4g〝青と赤〟光る「斬新なピアス」が話題に
構想から3年、転機は…
青と赤に光る歩行者用信号機が耳にーー。SNSに投稿された〝信号機ピアス〟が「斬新」「ほしい」と話題です。2cm×1cmで重さはわずか1.4g。小さいけれどリアルさを追求したピアスは、ハンドメイド作家が構想から3年越しに完成させた作品でした。
話題になっているのは、会社員をしながらハンドメイド作家として活動するマルま工房さん(32)が試作した「信号機ピアス」です。SNSに投稿された画像には、耳元で青と赤に光る歩行者用の信号機が写っています。
投稿には、「斬新なピアス」「ほしい」「面白い」「お腹空いた時は『赤信号』で!」といったコメントが寄せられ、いいねは2万を超えました。
2cm×1cmで重さ1.4gのピアスの中には、青と赤のLEDライトが仕込まれていて、側面にあるスイッチを切り替えることで実際に光ります。オフにすることもでき、電池が切れたら交換も可能です。
マルま工房さんは、「自分ではかわいいと思い自信を持って作りましたが、ここまで反響があると思わなかったので驚きました」と喜びを語ります。
「自動車用信号機や電車用信号機もつくってほしいというコメントもいただき、ありがたいです」
子どもの頃から工作が得意だったというマルま工房さん。2016年、会社員の傍ら作家活動を始め、ハンドメイド作品の販売サイト「minne」やアートイベント「デザインフェスタ」などに出店してきました。
「身につける遊び心」をブランドコンセプトに、主にピアスやネックレスなどアクセサリーを作っています。
以前から「自分で考えて作ったものを世の中に出して、みんなを驚かせたり喜ばせたりしたい」と考えていました。普段から耳や首回りにつけておもしろそうなものを探しているそうです。
信号機ピアスを思いついたのは3年ほど前のこと。当時、光るランタンのピアスを作っていて、「ほかに光っておもしろいものはないか」と考えていたところ、歩行者用の信号機が目に留まりました。
「かわいいものができるはず」とさっそく作ろうとしましたが、ランタンのピアスに使ったボタン電池では大きすぎて合わず、耳につけるには違和感のあるサイズだったため、制作を保留したといいます。
2024年の年明け、転機が訪れました。インターネットで極小サイズの電池を探していたところ、直径3mmで長さ11mmの「理想のサイズ」に出会えたそうです。
「極小電池があることは知っていましたが、ここまで小さなバリエーションがあるとは思いませんでした。夜釣りで使う『電気ウキ』用の電池のようです」
「ついにリベンジする時が来た」と、すぐ制作に取りかかりました。
信号機ピアスを作る上で、マルま工房さんは「サイズ感」「リアルさ」「ギミック」の三つにこだわったと話します。
「大きすぎず小さすぎず、さりげなくつけていられるけど、誰かの目に留まったら『何コレ!?』となるくらいのサイズ感と重さにしました」
小さくすることによってディテールは失われがちですが、「デフォルメはしつつも、人の形が描かれていて『歩行者用信号だ』と分かってもらえるように意識しました」。
「長く使ってもらいたい」という思いから、購入者自身が電池交換をできるような仕組みにもこだわったそうです。
「僕自身、ハンドメイドを始めてからピアスを開け、自分の作品をつけて楽しんでいます」とマルま工房さんは話します。
商品として提供する以上、自らつけ心地を確認したり、着脱の際に不便はないかチェックしたりしているそうです。
ユニセックスなデザインで購入者は男女問わないといいます。「自分がつけたくないものは作っていません。男性も楽しんでいただけると思います」
「世の中にまだないものを作りたい」と考えているため、作品を作る際はまずwebで検索して「自分が思い描いているものがあった場合には作らない」と決めているそうです。
信号機ピアスは改良を重ね、minneで販売を始めました。
マルま工房さんは、「ゆくゆくは専用の基板を作って、本物の信号機のように電源を入れるだけで青がついて、点滅して赤に変わるモードを入れられたらいいなぁと思います」と話しています。
試作第一号ができたぞぉーーーーー!#男の子ってこういうのが好きなんでしょ pic.twitter.com/5bEt9LujxF
— マルま工房 (@MarumaKoubo) January 18, 2024
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