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カゴからひょっこり、ウナギのぬいぐるみ 「謎に惹かれる」即日完売
なぜウナギなのでしょうか?
三重県にある「海の博物館」のグッズ、ウナギのぬいぐるみ&カゴのセットがSNSで注目されています。博物館の公式ツイッターでカゴの入荷をつぶやくと、即日完売に。しかし、なぜウナギなのでしょうか?
カゴからひょっこり顔を出すウナギのぬいぐるみ。三重県鳥羽市の海の博物館の看板商品です。
5月下旬、公式ツイッター(@umi_museum)が「一家に一うなぎ!いかがですか?」と入荷の知らせをつぶやくと、「ただただかわいい」「謎に惹かれる!」「部屋に飾りたい」といったコメントが寄せられ、即日完売しました。
うなぎかご復活!
— 海の博物館Toba Sea-Folk Museume (@umi_museum) May 30, 2023
しばらくうなぎのみでしたが、セットでのご購入可能です。一家に一うなぎ!いかがですか?https://t.co/YSitd66v0V#うなき #うなぎのぬいぐるみ #ミュージアムグッズ pic.twitter.com/gteVK515sr
以前からツイッターで発信・拡散されることはあったものの、博物館の事務局長・石原真伊さんは、「今まで以上に反応があった」と振り返ります。
ぬいぐるみとウナギカゴは別売りですが、多くの人はセットで購入するそうです。カゴは地元の人による手作りのため、入荷数が毎回10個程度と限られるといいます。
博物館では、三重県の魚介藻類を取る方法や道具類、漁村に生きる人びとの知恵や信仰などを紹介しています。
石原さんによると、ウナギのぬいぐるみは約30年前に登場したロングセラー商品。博物館のリニューアルにあわせてグッズを充実させたいと誕生しました。博物館の展示を見ずにぬいぐるみだけ買っていく人もいるそうです。
「よく、『なぜウナギなんですか?』と聞かれますが、伊勢湾では天然のウナギを取っていた歴史があり、干潟でウナギ漁が行われていたことを紹介するコーナーもあります」
三重県ではウナギがよく食べられていたといい、過去には人口10万人あたりのウナギ料理店の数で全国1位だった調査結果もありました。
ミュージアムグッズにウナギのカゴが登場したのは、ぬいぐるみ誕生から二十数年経った2010年代中頃のこと。地元の人から「ウナギカゴを作れるかも」と提案があり、以来その人がひとりで作って納品してくれるそうです。
ぬいぐるみの長さ約50センチに対し、カゴは約45センチ。漁に使われる本物のウナギカゴそっくりに作られていますが、クラフト紙でできているため実際にウナギを取ることはできません。
これまでは毎月入荷がありましたが、次の入荷時期は未定。博物館のオンラインショップでは、すでに150人以上が再入荷通知を希望しているそうです。
在庫があれば博物館のショップでも購入することができ、現地で買うとオリジナルの細長い紙袋に入れてくれるといいます。
今回ツイートが話題になったことを受けて、石原さんは「博物館や商品のことを知らない方がたくさんいることを実感しました。知っていただく可能性がまだまだあると感じます」と話しています。
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